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投稿日: 2015.04.03 00:00
更新日: 2018.02.23 16:24

琢磨「チームのポテンシャルの高さを証明できた」


第1戦 セントピーターズバーグ
アクシデントに遭いながらも2台揃って完走

 2015年ベライゾン・インディカー・シリーズの第1戦は、佐藤琢磨にとって様々な意味を持つレースとなった。まず、そのプラスの側面を見れば、琢磨はホンダ陣営で最速のドライバーで、結果的にこのセントピーターズバーグ戦を制することになるファン-パブロ・モントーヤと長く続くバトルを演じることとなった。いっぽうマイナスの側面としては、フロントウィングにダメージを負ったためにピットストップを余儀なくされ、このため一時は最後尾まで転落したことが挙げられる。そして、もしもその中間的というものがあるのならば、開幕戦を13位で終えて貴重なポイントを獲得したことを挙げるべきだろう。

 2014年シーズンは8月という早い段階で幕を閉じたため、今年に向けた準備を入念に行なうことができた。この期間を活用してAJフォイト・レーシングはシーズンを通じてもう1台のダラーラ・ホンダを走らせる準備をするとともに、この1台をイギリス人の若手ドライバーであるジャック・ホークワースに託すこととなった。

「今シーズンの開幕が待ちきれませんでした」と琢磨。

「オフシーズンが長かった理由のひとつとしては、今年から新しいエアロパッケージが使えるようになったことが挙げられますが、もともと開幕戦として予定されていたブラジリア戦が残念ながらキャンセルとなったために、余計にオフシーズンが長引いたのは事実です。もっとも、ブラジリアでは2014年仕様のエアロパッケージを使う予定だったので、3月上旬にチームは2015年シーズンのパッケージをより重視する方向へと方針を転換しました。今年は非常に面白い流れだと思います。昨年の8月以来、僕はインディカーに乗っていなかったから、マシーンを走らせていない期間はとても長いものになっていたのに、3月中旬になると新しいエアロパッケージをシェイクダウンするためにNOLAモータースポーツパークを訪れることになったのです」

「クルマは大幅に変わりました。見た目もずいぶんと違いますし、ダウンフォースは格段に増えています。ただし、シボレーとホンダの用意したエアロダイナミクス・パッケージのダウンフォースはあまりに大き過ぎました。この結果、これまで使ってきたパーツの強度について考えると、ウィングが発生するダウンフォースをもっと減らさなければいけないという結論に達したのです。インディカーではいまだにパワステが採用されていないことも、そう判断される理由のひとつでした。実は、ダウンフォースの1/3ほどはリアディフューザーで得ていたため、オフィシャルはディフューザーに付け加えられたスプリット板を取り外すことを決めます。これでダウンフォースは大きく減少することとなりました」


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