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投稿日: 2015.09.10 00:00
更新日: 2018.02.23 16:59

笹原、FR2.0シルバーストンで2大会ぶりの表彰台


2015年9月9日

2015 ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0 第4大会レビュー
--笹原右京、レース3で3位表彰台を獲得--

■大会概要
開催地:イギリス(シルバーストン:一周 5.891km)
開催日:2015年9月4日(4)~6日(日)

■シルバーストン・レビュー
9月4日(天気:曇り/路面:ドライ)練習走行1回目 10番手/練習走行2回目 10番手
9月5日(天気:曇り/路面:ドライ)予選1回目 16番手
9月5日(天気:曇り/路面:ドライ)決勝レース1 12位
9月5日(天気:曇り/路面:ドライ)決勝レース2 4位
9月6日(天気:晴れ/路面:ドライ)予選2回目 5番手
9月6日(天気:晴れ/路面:ドライ)決勝レース3 3位

 2015シーズンのユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0(EURO CUP FR2.0)第4大会は、9月4~6日にイギリス・シルバーストンで27台の参加により開催されました。ARTジュニアチームに所属する笹原右京(ささはら うきょう/19歳)は、16番グリッドからスタートした決勝レース1は12位、8番グリッドからスタートした決勝レース2は4位、そして5番グリッドからスタートした決勝レース3決勝は3位表彰台に立ちました。

 4日に実施された50分間×2回の練習走行では、1回目に10番手、2回目に10番手のタイムを記録してまずまずの滑り出しを見せました。翌5日午前に実施された予選1回目は2組に分けられ、グループAに割り当てた笹原は決勝レース1のグリッドを決めるベストタイムこそグループ8番手(総合16番手)に留まったものの、決勝レース2のグリッドを決めるセカンドベストタイムでグループ4番手(総合8番手)となりました。

 5日午後の決勝レース1、1周目にふたつの大きな事故が発生したため赤旗中断となりました。そのうちのひとつは笹原の目の前で発生しましたが、事故には巻き込まれませんでした。セーフティカー(SC)先導により14番手からリスタートした笹原でしたが、なかなか追い抜きの機会に恵まれず、それでもレース終盤に2台を抜き去り12位でチェッカードフラッグを受けました。

 同日夕刻の決勝レース2、笹原はスタート直後の1周目にあちこちのコーナーでライバルを追い抜き5番手まで順位を上げ、さらに4番手までうかがう韋駄天ぶりでした。その後、優勝争いから順位を落としてきたランキングトップのドライバーと競り合いになり、彼の激しいブロックを突き崩して4位でチェッカードフラッグを受けました。

 6日午前に実施された予選2回目も2組に分けられ、グループAに割り当てられた笹原は決勝レース3のグリッドを決めるベストタイムでグループ3番手(総合5番手)となりました。

 同日午後の決勝レース3、笹原はスタート直後の1周目に早くも4番手へ浮上、さらに3番手を僅差で追い詰めました。しかし、ペースは笹原が上回るものの激しいブロックに手を焼き、何度も攻撃を仕掛けますが追い抜きの機会を見つけられませんでした。とはいえ最終周、あらかじめ照準を定めていたコーナーで大胆な追い抜きを鮮やかに決め、3位表彰台を獲得しました。

 なお、次のレースは9月11~13日にドイツ・ニュルブルクリンクで開催されるEURO CUP FR2.0 第5大会となります。ぜひ、笹原に引き続きご注目いただき、末長いご支援とご声援をよろしくお願い申し上げます。

■笹原右京のコメント
「金曜日の練習走行で、クルマのセットアップは満足できるものではありませんでした。ただ、原因はつかめていたので土曜日の予選には期待を胸に臨みました。しかし、クルマの仕上がりがいまひとつで一周をまとめきるのが難しく、予想以上に僅差の戦いとなった影響もあって、非常に厳しいグリッドからのレースを強いられました」

「決勝レース1は、スタートから間もなく目の前で宙高く舞い上がるクルマを目にしました。僕はなんとか混乱を避けましたし、事故に遭ったドライバーも無事と聞いてホッとしました。リスタート後はなかなか順位を上げられず12位に終わりましたが、遅いクルマを抜いて前がクリアになってからのペースは素晴らしく、次のレースに期待が持てる内容でした」

「決勝レース2は、1周目で勝負の大半が決まると思っていたので集中して臨み、3つのコーナーで3台を抜いて5番手へ上がりました。さらにF1チームの育成ドライバーには激しいブロックを受けましたが、それでもコーナーで彼を抜き4番手へ上がりました。結果こそ8番グリッドから4位になっただけでしたが、中継カメラにも頻繁に映し出される僕のオーバーテイクショウを見た人たちからたくさんの祝福を受けました」

「決勝レース3に向けた予選は、クルマの操縦性がいまひとつでしたがどうにかまとめて5番グリッドを得ました。僕らの前に予選を走ったグループが非常に速いタイムを記録していたので、路面のコンディションを先読みしてクルマを調整し直したのが少し裏目に出たようでした」

「決勝レース3では、スタート直後の1周目に4番手へ上がりました。3番手のドライバーのブロックは予想以上に激しく、何度か追い抜きを試みましたがうまく行きませんでした。そこで最終周、シルバーストンでも比較的コース幅が広く、ブレーキングで勝負できるコーナーで仕掛けようと決意しました。向こうのクルマのミラーに映らないよう位置取りにも気をつけ、相手がコーナーリングに集中し始めた瞬間を狙い、僕は一気に彼の横へクルマを滑り込ませました。ギリギリのスペースでしたが追い抜きは成功しました。相手がビックリしたのか接触していないのにスピンしたのは想定外でしたが、レース中に最大限の集中力を持って組み立てた作戦が完璧に決まったことは爽快でした。勝利は逃しましたが、僕らしい走りは体現できた大会でした。今後も応援をよろしくお願い致します!」

■ユーロカップ フォーミュラルノー2.0第4大会 レース2ハイライト

■ユーロカップ フォーミュラルノー2.0第4大会 レース3ハイライト


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