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投稿日: 2015.02.06 00:00
更新日: 2018.02.23 16:16

笹原右京が編集部を訪問。気になる今季の活動は!?


 2013〜14年、フォーミュラ・ルノー2.0に参戦し表彰台を獲得。イタリアのFIA-F4にも参戦し優勝を飾るなど、ヨーロッパで孤軍奮闘する日本人ドライバー、笹原右京が6日、オートスポーツweb編集部を訪問した。

 笹原は日本国内のレーシングカート界で多くのタイトルを獲得した後、2009年にROTAX MAX世界一決定戦で日本人として初優勝。レーシングカート界では快挙と言える成績を残した。13年からはヨーロッパで四輪にステップアップし、フォーミュラ・ルノー2.0アルプス、NECと参戦している。

 14年オフには、ヨーロピアンF3に参戦するスリーボンド・ウィズ・Tスポーツのテストに参加したり、多くのF1ドライバーを輩出した名門ARTグランプリのジュニアチームから、フォーミュラ・ルノーのテストにも参加するなど、可能性あるテストを多くこなしている。

「いろんなドライバーの方も言われますけど、F3はすごく楽しいクルマでした。ストレートは差はないんですけど、コーナーが速くて、F3に乗った後にフォーミュラ・ルノーに乗ると遅く感じるくらい。すごくカートに近い乗り方ができますね」と右京。

 どちらのテストでも非常に高い評価をもらい、ARTグランプリ入りも夢ではない状況だ。ただ、この日編集部を訪れた右京に今季の活動予定を聞くと、「まだ決まっていない」状況だという。

 昨今、ヨーロッパでのフォーミュラカーレースはF1がそうであるように、参戦するにはそれ相応の資金が必要だ。オファーはARTグランプリ以外にも多くのチームからあり、「他のドライバーなら驚くような話もある」というが、それでも右京は自動車メーカーの若手育成プロジェクトに参画しているわけではなく、ごく普通の家庭に育ち独力でヨーロッパで戦っており、資金面が大きな壁となっている。

 日本からもグッドスマイルレーシングやEXGEL、とねしん等々、多くの企業が奮闘する右京を応援しているが、ヨーロッパでは資金力がまさにもの言う世界。ヨーロッパではモータースポーツだけでなく他のスポーツも、企業はもちろん国や地域がアスリートを支える基盤が整っており、ライバルたちは多くの支援を受けている状況なのだ。

 とは言え、右京はこの日もヨーロッパから帰国してすぐとは思えない笑顔で編集部を後にした。この日、『いま、もっとも可能性がある“欧州育ち”』として右京のインタビューを掲載したオートスポーツNo.1399を一刻も早く見たかったから編集部を訪れたのだ。「スポンサー募集にまわるとき、いいツールになります(笑)」と右京。

 ヨーロッパの強豪チームに認められ、夢に向かう右京がいつか強力なスポンサードを得て、ヨーロッパのステップアップルートに乗ることを楽しみにしたい。まだ19歳だが、されど19歳。F1ドライバーの低年齢化が進むいま、時間は多いようで、少ない。


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