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F1ニュース

投稿日: 2014.11.27 00:00
更新日: 2018.02.17 04:37

賛否両論インフォ・ウイング。耐久レースでは定着


 26日に行われたF1アブダビテストの2日目に、ドライバー名や走行順位、装着しているタイヤコンパウンドなどを観客に報せるための『インフォ・ウイング』がフォース・インディアに装着された。車両にLEDを装着するというトライにインターネット上ではファンが賛否両論を綴っているが、他のレースでも実用化されている試みなので、ご紹介しよう。

 もともとモータースポーツでは、リーダータワー等が見えにくい場所で観戦した場合は、順位が分からなかったり、レース展開が分からない場合が多く発生する。日本でもサーキット内でワンセグ放送を行ったり、ライブタイミングを配信したりと、ファンにより親しみやすいスポーツとするための試行錯誤は世界中で行われている。

 今回、ルイス・ハミルトンの父であるアンソニーによって開発された新しいディスプレイシステムは、そんなモータースポーツの“欠点”を補うためのものと言えるが、F1よりも順位が混乱しやすい耐久レースではこういった試みがすでに実用化されている。

 最短で6時間、最長で24時間でレースが争われるWEC世界耐久選手権で採用されているのは、リーダーライトシステム。マシン側面に3つのLEDランプが設けられており、首位ならいちばん上のひとつが、2位なら上からふたつが、3位ならすべてが点灯する。視認性に優れており、カテゴリーごとに色分けされているため、WECのように4カテゴリーが走るレースでも、色さえ覚えておけばすぐに順位の認識が可能だ。