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ラリー/WRCニュース

投稿日: 2014.08.18 00:00
更新日: 2018.02.17 02:15

AXCRはプノンペンでゴール。7日間の戦いを終える


 8月9日(土)にタイのパタヤでスタートしたアジアクロスアントリーラリーは、7日間2カ国にわたる戦いを終え15日(金)カンボジアの首都プノンペンでゴール。タイのナタポン・アングリットハノン(タイ/トヨタ・ヴィーゴ)がSS合計タイム10時間06分35秒で優勝した。日本人最上位は車椅子の元Moto GPライダー、青木拓磨(いすゞmu-X)で4位。タイムは11時間05分08秒だった。そして5位には伊藤芳朗(いすゞD-MAX)が入った。

 ラリー最終日レグ6は、51kmのSS6を含む計198kmを走行。首都プノンペンを出発し、田園地帯を中心とするコースを走行した後再びプノンペンへと戻ってくるルート設定だ。SSの走行距離が短いため、前後と大きくタイム差のある選手は全開走行を行わず順位キープの走り。そのような状況で、三菱アウトランダーPHEVで出場する青木孝次は最後のアタックを行い、今大会のベストリザルトとなるSS2位をマーク。走行距離が短く全開走行を続けても電池のパワーダウン幅が少ないため、アウトランダーPHEVの力をフルに引き出し最終SSでついに2番手タイムをたたき出した。総合順位は前日のコース迂回による2時間のペナルティが響き14位に留まったが、2年連続でエレクトロニックのT1Eクラス優勝を実現。当初の目的を達成することに成功した。

 青木は「今回は毎日PHEVのセッティングをし少しづつ変え、いろいろなことがわかった。クルマが日々進化していくのが感じられて楽しかったです。最終的にはモーター駆動の航続距離が前回よりも2倍ぐらい伸びて、パワフルに走ることができた。とても収穫の多いラリーでした」とコメント。PHEV、そして乗用車ベースのSUVが苛酷なラリーの場でも通用することを結果で証明した。