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F1ニュース

投稿日: 2015.07.06 00:00
更新日: 2018.02.17 09:07

F速分析:チャンピオン経験者ふたりの判断力


 イギリスGP決勝。終わってみれば“いつもと同じ”メルセデスAMGのワンツーでしたが、実に色々なことがありました。そして、その勝負所は3つ。“スタート”、“ピット戦略”、そして“雨”でした。

 まず最初の勝負所となった“スタート”。フロントロウを独占したメルセデスAMGがそのままポジションをキープして1コーナーに飛び込む……と思いきや、セカンドロウにつけたウイリアムズが抜群のスタートを見せ、驚くべき急加速。あっという間にフェリペ・マッサが先頭を奪い、バルテリ・ボッタスが2番手に上がりました。つい声を上げてしまったというマッサとボッタスのファンも多かったことではないでしょうか? 奇襲をかけられる形となってしまったメルセデスAMGのルイス・ハミルトンは、1周目になんとかボッタスを抜き返しますが、スタート直後の1コーナーで発生したクラッシュの影響で出動したセーフティカー明けの際、トップを行くマッサを攻略しようとして失敗、ふたたびボッタスに先行を許してしまい、3番手に下がってしまいます。

 コース上のウイリアムズFW37は直線スピードに優れ、いくら最高性能を誇るメルセデスW06をもってしても簡単には抜くことができません。しかも今回のウイリアムズはレースペースも良く、ハイペースで走行。2台のウイリアムズ、そしてハミルトンとニコ・ロズベルグの4台は、5番手以下をみるみるうちに引き離していきます。