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F1ニュース

投稿日: 2015.09.05 00:00
更新日: 2018.02.17 10:07

F速分析:三つ巴の2番手争いに注目!


 今年も超高速決戦、イタリアGPが開幕致しました。舞台となるアウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァは、長い直線をコーナーで結んだようなレイアウト。ゆえに、前述のように超高速であると共に、サンマリノGP無き今、スクーデリア・フェラーリのお膝元とも言えるレースであります。

 そのイタリアGP、初日のフリー走行2回目(FP2)の結果を見る限り、今回もメルセデスAMGの2台が、圧倒的な速さを誇っているのは間違いないと思われます。

 ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグ共にソフトタイヤを履き、1分27秒台後半でロングランを始めると、そのペースをしばらくキープした後、ロズベルグは1分27秒074、ハミルトンは1分27秒219までペースを上げます。その後、ふたりは1分28秒台後半にペースを落とし、ハミルトンは10周、ロズベルグは17周、連続走行を行いました。1分28秒台に落としたロズベルグのペースを見る限り、タイヤのデグラデーション(タイヤの性能劣化によるペースの下落)の傾向はほとんど見られません。つまり、1分28秒台というこの時のロズベルグのペースは、かなりスピードを抑えた走行だった……そう見ることができます。

 ロズベルグはセッション終盤、ミディアムタイヤを履き、2周の連続走行を行います。そのタイムはいずれも1分27秒台後半。今回メルセデスAMGの次に速いロングランペースを持っていそうな3チームでさえ、ソフトタイヤでのロングラン時のペースは最速で1分28秒1〜2。しかも明らかなデグラデーションの傾向を表しています。

 これらのデータから判断すると、今回のメルセデスAMGは1周につき1秒前後、場合によってはそれ以上、ライバルよりも速いと言うことが言えるでしょう。この差は実に圧倒的。当然、1発アタックも圧倒的ですから、前戦ベルギーGP同様に彼らが予選でフロントロウを独占し、スタートさえ失敗しなければ、レースでも独走する可能性が高そうです。

 メルセデスAMGは今回のイタリアGPに、年間で使用が許されている全トークンを使って改良した、新しいスペックのパワーユニットを投入し、メルセデスAMGの2台に搭載しています(メルセデス製パワーユニットのカスタマーユーザーであるウイリアムズ、フォース・インディア、ロータスには、新スペックのパワーユニットはまだ提供されていないようです)。この新スペックのパワーユニットは、「信頼性と燃費、効率を改善したモノである」とハミルトンが語っていますが、今回のFP2の結果はその性能をいかんなく発揮したもの……いや、まだその本来の性能のほんの一部しか見せていないのかもしれません。いずれにしても、メルセデスAMGが優勝候補最有力であると、言わざるを得ないでしょう。メルセデスAMGのふたりのドライバーも「ライバルはチームメイトのみ!」と読み取れるコメントを残しています。


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