更新日: 2018.02.16 23:16
F速決勝予想:メルセデス真の実力と紅牛の可能性
中国GPの予選でポールポジションを獲得したのは、今回もメルセデスのルイス・ハミルトンでした。2番手のダニエル・リカルド(レッドブル)に0.5秒の差を付ける、圧倒的なパフォーマンスです。
前戦までの性能差、そして今回の予選でのパフォーマンスを見る限り、メルセデスの優位は中国でも揺るぎそうにありません。とはいえ、後続との差が縮まってきていることも事実。実際ニコ・ロズベルグは、レッドブル2台の先行を許すこととなりました。
では、中国GPの決勝レースがどんな展開になるのか? ドライコンディションであり、各マシンのパフォーマンス差がバーレーン同様だったと仮定して、妄想してみることにしましょう。
スタートダッシュを決めさえすれば、ハミルトンがレッドブルの2台を引き離して逃げるでしょう。そして7周目あたりでリカルドに対し、7秒程度の差が開く可能性があります。しかし、このあたりが最大値。フリー走行の結果を見る限り、リカルドのデグラデーション値は非常に小さく、徐々に差を詰め始めるはずです(逆にセバスチャン・ベッテルのデグラデーション値は非常に大きい)。結果、18周目付近で計算上は2秒程度の差になり、20周目頃に追いつくはず。ただし、この計算はロズベルグのデグラデーション値を基に行ったもの。ハミルトンのそれはロズベルグよりもかなり大きく、もっと早い段階でリカルドに追いつかれる可能性もあります。
ピレリの発表によりますと、今回のタイヤ交換は2回もしくは3回。ソフトタイヤは20周、ミディアムタイヤは25周程度走れるようです。つまり、ハミルトンがリカルドに追いつかれると算出したあたりが、最初のタイヤ交換のタイミング。ここが勝負の別れどころです。