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F1ニュース

投稿日: 2014.11.22 00:00
更新日: 2018.02.17 04:28

F速目線:ロズベルグの願いを叶えるのは?


 いよいよこの日がやって参りました。2014年F1世界選手権の最終戦、アブダビGPでございます。泣いても笑っても、日曜日の夜には今シーズンのチャンピオンドライバーが、そして今季の全ての順位が決まります。そして、F1史上初のダブルポイントレース。つまり優勝者は50ポイント、2位は36ポイントを獲得できることを意味します。

 ではそのアブダビGPでの勢力図を、フリー走行(FP)2回目の走行結果から見ていくこととしましょう。

 そのアブダビで強いのは……もちろん、今季を象徴するように、メルセデスAMGが圧倒的な速さを見せています。チャンピオンを争うふたり、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの差は0.083秒とごく僅かでしたが、その後方3番手のケビン・マグヌッセンとの差は0.782秒。今季見慣れた状況であり、決勝では、誰にも邪魔されない
、このふたりの一騎打ちのチャンピオン争いが繰り広げられることでしょう。

 ロングランの詳細を見て行くと、全体的にハミルトンの方が良いペースで走ることができているようです。今回のアブダビGPには、ソフトとスーパーソフトの2種類のタイヤが持ち込まれていますが、ソフト装着時の両者のペースはほぼ互角なのに対し、スーパーソフト装着時のペースはハミルトンの方が0.5秒弱程度速そうなのです。これが何を意味するのか……ハミルトンはロズベルグの前でゴールすれば、無条件でチャンピオンになれます。このペースの差は、ハミルトンにとって非常に有利な状況と言えそうです。