レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1ニュース

投稿日: 2015.05.25 00:00
更新日: 2018.02.17 08:16

F1モナコGP決勝 トップ10ドライバーコメント


 F1第6戦モナコGPの決勝でトップ10入りを果たしたドライバーたちが、レースを振り返った。

ニコ・ロズベルグ 決勝=1位
「僕のレーシングキャリアの中で最もラッキーな経験だった。クレージーなレースだったよ。セーフティカーの後ろに僕しかいないのに気付いてびっくりした。あの時は何が起きているのか分からなかったけれど、タイヤに熱を入れることに集中した。タイヤがまるで氷のように冷えていたんだ。セーフティカーが出るまではルイス(・ハミルトン)は完璧な仕事をしていた。週末を通して僕より優れていたし、優勝を手にする資格があったのは間違いない。今の彼がどんなにひどい気分か理解できるよ。僕にとって警告の意味を持つ週末だった。次のモントリオール戦に向けて今までよりもさらに努力する必要がある。もちろん、またモナコで勝てたことを喜んでもいる。ここでの勝利はいつも特別だ。だから心の一部では今日の勝利を祝うと思う。勝ちは勝ちだからね。(セーフティカーが出動した時)ピットストップするという考えは全くなかった。残り周回数が少なかったから、考えもしなかった。だからセーフティカーが見えた時、(その後ろに)ルイスがいないのを知ってものすごくびっくりした。本当に驚いたよ。『彼はいったいどこに行ったんだ?』と思った。そしたら突然、自分の後ろでメルセデスとフェラーリが並んで争っているのを見た。『いったい何がどうなってるんだ?』と思ったよ。ルイスは最高の仕事をした。勝利にふさわしい。そのことは十分に分かっている。彼が気の毒だとも思っている。こんな形で勝利を失うなんて最悪のことだからね。彼の気持ちは本当によく分かる。週末を通してこれほどの強さを発揮してきたのに、あんな風に最後になって勝利を失うなんて最悪だ。彼にとってどれだけひどい一日だったか分かる。だけど優勝は優勝だ。スポーツの世界ではいろいろな面で運が左右する。だからそれを受け入れることを学んだ。自分がものすごくラッキーだったということは分かっている。キャリアの中でこれほどラッキーな出来事は今までなかったと思う。でも僕はこれを受け入れて楽しむつもりだ」

セバスチャン・ベッテル 決勝=2位
「今日僕らはチャンスをすべて生かした。2位に入れて嬉しいよ。スタートはアグレッシブに行ったけれど、2位に上がることはできなかった。今日はペースがよく、メルセデスにプレッシャーをかけ、ピットストップでギャップを縮め、一貫して遅れることなくついていけた。でも十分ではなかった。アンダーカットを試みたが、彼らは1周後に反応し、結局僕の前でコースに復帰した。終盤、スーパーソフトタイヤを履いたルイスがすごいプレッシャーをかけてきた。本当にきつかった。僕のタイヤはしばらく冷え切ったままだったから、コース上にとどまることにも苦労したんだ。コーナーからうまく立ち上がるよう集中したよ。理解し学習すべきことはまだある。予選で気温が低いと1周アタックでタイヤをうまく機能させるのが難しい。この点は改善しなければならない。マラネロのスタッフたちに感謝したい。エンジンは好調で、ストレートで強力だった。だからポジションを守ることができた。もっと上を目指しているから、あらゆるエリアにおいてやるべきことは山のようにある。自分たちの目標や願いを心に刻みながら着実に努力していく。素晴らしいレースだったし、チームは力を100パーセント出し切ったから、大満足だよ。カナダのコースレイアウトはまた全然違うけれど、次も競争力を発揮できるよう努力する」

ルイス・ハミルトン 決勝=3位
「今の気持ちはとても表現できない。スクリーンでチームがピットレーンに出ているのを見て、ニコ(・ロズベルグ)がピットに入るんだと思った。他のドライバーたちも同じことをするのだと信じてピットインした。昔からモナコは僕にとって大事なレースであり特別な存在だ。だからどうしても勝ちたかった。チームはシーズン通して最高の仕事をしてくれているから、責めはしない。分析して何が悪かったのかを探り出すつもりだ。皆で一緒に取り組み、今後に向けて改善に努める。いつもチームやファンに対して言っていることだけど、勝つ時も負ける時も僕らは一緒だ。また次の機会に戦う。スクリーンを見るとチームが出てきていたから、ニコがピットインしたのだと思った。後ろのドライバーたちのことは見えないから、彼らはピットに入るのだと思った。チームがステイアウトすると言った時、僕は「タイヤの温度が下がってきている」と言った。僕はハード側のタイヤで走っていたが、後ろのドライバーたちはオプションタイヤを履くのだと思い込んでいたんだ。そしたらチームはピットに入るよう言った。僕は何も考えず、他のドライバーたちも同じことをするのだと信じて疑わずにピットに入った。レースの間、最高の気分だった。ペースがとてもよく、さほどプッシュする必要もなかった。必要ならリードをもっと拡大することもできた。このペースには感謝している。また次に戦うよ。今はそれしか考えられない」