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F1ニュース

投稿日: 2012.10.08 00:00
更新日: 2018.02.16 11:53

F1日本GP、決勝トップ10ドライバーコメント


 F1第15戦日本グランプリの決勝でトップ10入りを果たしたドライバーが、決勝の戦いを振り返った。

決勝=1位 セバスチャン・ベッテル
 最高の週末だった。昨日の予選は完璧だったし、今日もまた完璧だった。マシンバランスは素晴らしかったよ。ピットストップであまり変更することもなかった。ただただとてつもなく好調に思えたんだ。すごくハッピーだよ。チームの皆はすごく頑張ってくれている。ここには大きなアップグレードを持ち込んでいないにもかかわらず、すべてがうまくまとまって、バランスがとれていた。今日はそれがものをいったんだ。アロンソは残念だったね。ああいうことは起きてほしくないことだし、次のレースでは僕らに同じことが起こる可能性もある。今年はここまでを見ているとアップダウンがとても激しくて、状況があっという間に変わる。これからも努力し続け、一歩一歩進んでいかなければならない。

決勝=2位 フェリペ・マッサ
 最高のレースだったよ! 約2年ぶりに表彰台に戻れてすごく嬉しいし、興奮している。本当にきつい2年間だった。たくさんのことが心をよぎる。辛いこともあったけど、最終的にはハッピーだよ! 心理的にも僕の将来に関しても重要なリザルトだ。少なくとも僕はそう考えているよ! ここは大好きなサーキットだし、キャリアの初めから知っているコースだから、ここで久しぶりの表彰台に上れて、余計に嬉しいんだ。時に、一番辛い時に一番いいことが起こる。今誰よりもまず最初に感謝したいのは、家族の妻と息子だ。今回のレースで残りのレースに向けてのモチベーションがさらに高まった。フェルナンドのことは本当に残念に思っている。今日はふたりそろって表彰台に上れたはずだからね。昨日のQ2の結果によって、僕はいいグリッドにつけられなかった。でもスタートを成功させ、1コーナーの混乱をなんとか無事に抜けることができた。その後すぐいいペースで走れると感じ、バトンと小林についていけることが分かった。素晴らしい戦略のおかげでピットストップで彼らの前に出ることができた。そしてコースに戻ってすぐに、ハードタイヤでもペースがすごくいいことが分かったんだ。チームは素晴らしい仕事をして、僕に競争力のあるクルマを用意してくれた。今週末唯一うまくいかなかったのは、Q2での2回目の走行で失敗したことだ。今も理由が分からないんだ。この後は韓国に気持ちを集中させる必要がある。あと5戦残っているから、何が起こるか分からないからね。

決勝=3位 小林可夢偉
 まだ実感が湧かないんだ。信じられないよ。初表彰台を鈴鹿で達成できたなんて! 素晴らしいレースだった。金曜にはペースが足りなかったけれど、本当に皆で頑張ってここまで持ってきた。ザウバーF1チームは金曜の状態からここまで持ち直すために素晴らしい仕事をしたと思う。3番グリッドからスタートできたことはとても有利だったし、金曜に行ったロングランの状態から、決勝にはとても自信を持っていた。チームは今年素晴らしいクルマを作ってくれた。チームメイトが何度か表彰台を獲得していることからもそれは確かだ。僕も何度か表彰台に近いところまでいったけれど、今まで運に恵まれなかった。でもついに結果が出た。僕にとってとても大きな意味を持つことだよ。これからは物事が楽になっていくかもしれない。今日は最終スティントをとても長くとり、ジェンソン(・バトン)の方が後にタイヤ交換してフレッシュタイヤで走った。終盤僕のリヤタイヤはぼろぼろで、ひどいオーバーステアが出ていた。それでも表彰台のポジションを守るためにはプッシュしなければならなかった。最後の周に入って始めて、「彼を押さえ切れるかもしれない」と考えることを自分に許した。その時には、一番オーバーテイクの可能性が高い、ストレートの終わりを過ぎていたからだ。そしてファンの皆が手を挙げているのが見えた。本当に嬉しかった。日本のファンに感謝したい。

決勝=4位 ジェンソン・バトン
 4位は悪い結果ではない。特に8番グリッドからのスタートだったことを考えればね。ファーストスティントでは一時は3位を走ったけれど、今考えると、最初のピットストップのタイミングは間違いで、早過ぎたと思う。可夢偉も僕もトロロッソの後ろでロスし、フェリペ(・マッサ)に対して後れをとった。彼は新品タイヤでスタートしていて、それが大きなアドバンテージになった。長く走れるし、スピードも保てる。そのために1回目のピットストップの時期にフェリペは僕らふたりの前に出ることができた。終盤には僕はプッシュして可夢偉に追いついた。でも彼は最後のタイヤセットをとてもうまく管理して走っていた。そのため、僕は近づくことはできたものの、うまくDRSゾーンに入るにはシケインの進入でブレーキングを余計に遅らせるしかなかった。でもトライするたびに、ロックアップしてワイドになってしまった。とはいえこの結果は悪くない。またポイントを稼げたからね。ただ今日は優勝にチャレンジできるだけの速さがなかった。

決勝=5位 ルイス・ハミルトン
 ジェンソン、おめでとう。彼は週末を通していい走りをしたね。そして今日はふたりでチームのためにたくさんポイントを持ち帰ることができた。スタート直後のアクシデントに巻き込まれなくて本当にラッキーだった。たくさんのクルマがコースオフしていたけど、僕はマシンが無傷のまま通り抜けられるよう、そのことだけに集中した。レースの最初から最後まで全力でプッシュしたよ。ファーストスティントでは少し苦労した。アンダーステアがひどかったんだ。でもしばらくするとマシンはまた曲がるようになってきた。その後はすごくいいフィーリングになってプッシュできたんだ。でもその時点からでは、順位を上げるのは無理だった。今回は僕の週末ではなかったということだ。もっと予選がうまくいけば、決勝でもっといい結果が出せる。来週の韓国GPではそれを目指すよ。今から楽しみにしている。

決勝=6位 キミ・ライコネン
 6位は期待していたような結果じゃないけど、今日はこれよりいい結果を出せるほどの速さがなかった。スタートはすごくタイトだった。すぐにフェルナンド(・アロンソ)に並びかけたが、彼がどんどん寄せてきて、僕は行き場がなくなった。そこで少し時間を失い、2回目のピットストップも完璧じゃなかった。だから全体的にとても苦しいレースだった。でもポイントを獲得できて、タイトル争いに残れたのはよかったよ。

決勝=7位 ニコ・ヒュルケンベルグ
 レースの前に、7位で完走すると言われていたら、すぐにそれで手を打っただろう。だから今日の結果には満足している。最高のスタートを決めて、数台抜いて、ターン1のアクシデントも避けることができた。1周目の終わりには8位に上がっていて、僕らはいいペースで走れることが分かった。レースを通してクルマのフィーリングはとてもよかった。バランスもよく、ルイス(・ハミルトン)やキミ(・ライコネン)を追いかけてプレッシャーをかけることができた。でも終盤には彼らから少しずつ離されていき、最後の数周はマルドナドに抜かれないよう気をつけて走り切らなければならなかった。メカニックたちはタフな週末を過ごしてきたから、今回も7位を獲得できて、チームの努力が報われる結果となったし、選手権の上で貴重な6点を稼ぐことができた。

決勝=8位 パストール・マルドナド
 いいレースができた。クルマのペースは素晴らしかったし、とても安定していた。でも特に終盤、オーバーテイクが難しかった。前のマシンより僕らの方が速いと感じていたが、コースの特徴の影響でギャップを縮めるのが難しいんだ。久しぶりにポイントを取れて嬉しい。大きな自信を持って次のレースに向かえるよ。

決勝=9位 マーク・ウエーバー
 スタートで何が起きたのか、その時は分からなかったが、後になってグロージャンにヒットされたと知らされた。僕らはグランプリの週末のたびにいい結果を出すために戦おうとしているのに、こういうことが起こると台無しになる。今日は上位のドライバー何人かが被害を受けることになって苛立たしいよ。僕らはその後、1回ストップの戦略でいったが、僕はプッシュし続けた。諦めずに攻めて、多少なりとも得るものはあった。一時はほぼ最後尾まで落ち、セーフティカーは僕が隊列に追いつく前に戻ったことを考えると、5位から8秒遅れでフィニッシュできたというのは、ひとつの成果ではある。韓国で挽回するよ。

決勝=10位 ダニエル・リカルド
 波乱に満ちたレースだった。スタートの際、一瞬うまく動き出せなかったんだけど、その後ギヤを上げて駆動を感じられ、前に進むことができた。それでもヒュルケンベルグにポジションを奪われてしまった。その後セーフティカー出動の原因になるアクシデントが起きて、その際にいくつか順位を上げることができた。前でアロンソがスピンオフするのが見えた時は、本当に間一髪だった。たくさんのクルマがアクシデントの場所に近づいているところだったんだ。でも僕をそれを何とか避けて、ターン3でグロージャンをパスした。その後はすごくいいレースができた。マルドナドにはついていけたが、抜くことはできなかった。最後のふたつのスティントはうまくいった。戦略が違うウエーバーとバトルをした。レース終盤にはミハエル(・シューマッハー)を後ろに押さえて走った。彼とのバトルを制することができてすごく嬉しかった。戦っている相手より自分のマシンの方が遅いと苦労するけれど、DRSゾーンで防御するためにKERSをどう使うか、ピットウォールからいいアドバイスをもらえたので、なんとか勝つことができた。僕らチームの作業はよくなってきているし、プレッシャーをかけられながらの自分のドライビングにはすごく満足している。7度タイトルを獲得したドライバーが自分のすぐ後ろを走るなんて経験はめったにできることじゃない。彼はあと数戦で引退してしまうから、彼とバトルができたということを自分のスクラップブックに加えることができて嬉しかったよ!


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