更新日: 2018.02.17 04:11
G.ダラーラが鈴鹿を訪問。SF14は「誇りに思う」
11月8日〜9日に鈴鹿サーキットで開催された全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦。決勝日はあいにくの天候となったが、この週末スーパーフォーミュラSF14のシャシーマニュファクチャラーである、ダラーラ・アウトモビリの創始者ジャンパオロ・ダラーラが鈴鹿サーキットを訪れた。
今季、スーパーフォーミュラはトヨタ、ホンダの2リッター直4直噴ターボエンジンの導入とともに、新シャシー・ダラーラSF14を導入した。フォーミュラカーらしくドライバーの技術を存分に発揮できるようにと“クイック&ライト”というコンセプトの下、JRP日本レースプロモーションとダラーラ、両メーカーがともに作り上げたSF14は、F1をも上回るコーナリングスピードを実現。ドライバーからも絶賛されている。
●ジャンパオロ・ダラーラもSF14の出来映えに満足
そんなSF14を開発したのが、イタリアのシャシーコンストラクターであるダラーラ。世界中のレースでワンメイクシャシーを製作する実績をもつが、そのダラーラ・アウトモビリの創始者ジャンパオロ・ダラーラと、SF14を担当したルカ・ピニャータというふたりが最終戦鈴鹿を訪問した。
「日本に来るのは初めてのことだ。ファンタスティックな国で、素晴らしい体験をしているよ。鈴鹿サーキットに来る前にいろいろな場所に寄ったが、日本についてさまざまなことを知ることができた。今からまた改めて日本に来たいと思っているんだよ」と、鈴鹿でメディアに対して答えたジャンパオロ・ダラーラ。
「実際に全車が走っているシーンは今朝(予選日)初めて見た。見た目も美しく、いいマシンになったと喜んでいる。チームの皆さんもドライバーもいずれもレベルが高いと感じることができた」
「このSF14は、1台あたりの年間予算は80万ユーロ(約1億1000万円)だ。トップレベルの予算のマシンの2%のコストでしかないにも関わらず、速さではF1に対して4%しか劣っていない。これは驚嘆すべきことだろう。エンジンマニュファクチャラーの皆さんの努力もあるが、非常に誇りに思っている」
実際、F1チームの予算は2013年でレッドブルが2億8000万ユーロ(約398億円)、メルセデスは最高額2億9000万ユーロ(約412億円)と言われる。スーパーフォーミュラで2台体制を敷けば2億円以上になるが、F1と比較すると興味深い数字だろう。
「また、チームの皆さんからのマシンの性能や信頼性に対する評価、メディアやドライバーからも高い評価をいただいているのにも喜んでいる。特にマニュファクチャラーとしては、全体的な性能のバランスもそうだし、良いプロダクトを提供できファンの皆さんにレースの面白さも提供できたと思う。誇りに思っているよ」