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F1ニュース

投稿日: 2014.11.01 00:00
更新日: 2018.02.17 03:55

GP直送:ケータハムだけではない、F1チームの苦境


 アメリカGPの金曜、太陽が西の空に沈み始めた午後7時になっても、ガレージで作業が進められないチームがあった。そのチームの関係者に理由を尋ねると、驚くべき答えが返ってきた。

「必要な部品が届かないので、ギヤボックスが組み上げられないんだ」

 なぜ、必要な部品が届かないのか? そのチームのオーナーが、きちんとお金を支払っていないからである。

 ケータハムとマルシャが欠場したアメリカGP。理由は財政破綻である。負債総額が約20億円とも言われているケータハムは、ブレーキディスク代も満足に支払うことができずブレンボからの供給を止められ、シーズン途中からはカーボンインダストリー製のブレーキディスクを使用していた。しかも、通常ブレーキディスクは予選前に交換して新品を使用するのだが、最後の数戦はそれすらできず、小林可夢偉は「ブレーキのフィーリングが毎回違っていて大変」と語っていたほどだった。