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F1ニュース

投稿日: 2015.04.24 00:00
更新日: 2018.02.17 07:35

GP直送:ハミルトン、フェラーリ移籍説の裏側


 現在F1界で注目を集めているドライバーは、バーレーンGPで1位と2位に入ったルイス・ハミルトンとキミ・ライコネンである。ふたりとも現チームとの契約が2015年限りで切れるからだ。ハミルトンもライコネンもチャンピオン経験者で、今シーズンの調子も悪くないだけに契約の更新は間違いなさそうに見えるが、事は簡単ではない。

 まずハミルトンは、契約金の高さがネックとなっている。ハミルトンが2012年の9月に、2013年からの3年契約をメルセデスと締結した際の契約金は約77億円と言われている。メルセデス加入後2年目にチームへチャンピオンをもたらしたハミルトンが、3年間で100億円を要求したとしても不思議はない。

 昨年の夏、ニコ・ロズベルグがメルセデスと契約を更改した際の契約金は3年間で約75億円と推測されている。あるドイツ人ジャーナリストによれば「ルイスは9000万ユーロ(約120億円)を要求している」ようだ。

 これが本当なら、メルセデスはふたりのドライバーに約200億円もの契約金を支払うことになる。もちろん、これは3年契約の金額だから1年あたり60〜70億円となり、メルセデスが今年受け取る予定となっているFOMからの分配金、約120億円でまかなうことはできる。ただしチームにはドライバーのギャラ以外に開発費や人件費が必要なので、それほど予算に余裕はない。