投稿日: 2014.09.22 00:00
更新日: 2018.02.17 03:04
更新日: 2018.02.17 03:04
GP直送:可夢偉がF1人気とテレビ中継の関係に言及
(尾張正博)
無線使用の規制が話題となったシンガポールGPで、同様に注目を集めていたのは、F1人気の低迷をいかに食い止めるかという問題だった。今季、象徴的だったのは4人のドイツ人が出場し、両チャンピオンシップでトップに立つメルセデスにとって凱旋レースとなったドイツGPでホッケンハイムリンクのスタンドに空席が目立っていたことだった。
フェラーリのホームグランプリとなったモンツァでは、こんな横断幕がグランドスタンドに掲げられた。
「UGLY NEW CIRCUITS, UGLY CARS, NO ENGINE SOUND. F1 IS DEAD」(迫力がない新しいサーキット、醜いマシン、音がないエンジン。F1は死んだ)
観客動員が落ち込んでいることには、さまざまな理由が考えられる。ターボエンジンになって迫力あるエキゾーストサウンドが失われたこと。レギュレーションが複雑になってわかりにくくなっていること。メルセデスが独走し、興味が失われたこと──。
小林可夢偉も空席が目立つスタンドを憂慮しているドライバーのひとりだ。
「モンツァでドライバーズパレードしていたら、アスカリのあたりのスタンドに数えるほどしか観客がいなかった。ドライバーがみんな『大丈夫か?』って話していたくらいですよ」
可夢偉によれば、観客動員数減少の最大の問題はチケットが高額なことではないかという。ただし、問題はそれだけではない。
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