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F1ニュース

投稿日: 2015.04.19 00:00
更新日: 2018.02.17 07:29

GP直送:F1と「バーレーンの春」に大きな一歩


 バーレーンGP直前、フォーミュラ・ワン・マネージメント(FOM)が、人権団体の「ADHRB」と共同で声明を出した。「ADHRB」とは、「Americans for Democracy & Human Rights in Bahrain」の略で、バーレーンにおける民主主義と人権を考えるアメリカ人の団体である。声明では「グローバルな活動において、国際的に認められた人権を尊重することを約束する」と記されている。

 バーレーンは「アラブの春」が起きた2011年に民主化を求める運動が活発になり、一度グランプリが休止に追い込まれたが、翌年復活。以来、4年連続で開催されてきた。

 しかし、バーレーン政府に対する抗議活動はいまだに続いており、それに対する不当な圧力も続行されている。そのためバーレーンの首都マナマから約30km離れたバーレーン・インターナショナル・サーキットまで続く高速道路は、バーレーンGP期間中は毎年数百メートル間隔で警察の車両が待機し、抗議者からの妨害活動に備えているという状況下で開催されているのが現状だ。

 こうした状況を、いつまでもF1が無視しているわけにはいかなくなった。実は、FOM代表を務めるバーニー・エクレストンは、これまでも何度か反政府活動の代表と面会している。一般に、エクレストンは政府寄りで、反政府勢力を敵にしていると思われているようだが、そう簡単な話でないことは、この事実が如実に物語っている。