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ラリー/WRCニュース

投稿日: 2015.04.13 00:00
更新日: 2018.02.17 07:19

JRC開幕戦は勝田組が優勝。九州10連覇を達成


 JRC全日本ラリー選手権は10~12日、2015年の開幕戦ツール・ド・九州2015 in 唐津が行われ、勝田範彦/足立さやか組(スバル・WRX STI)が接戦を制し総合優勝した。これにより、勝田は10年連続のツール・ド・九州制覇を達成している。

 2015年のJRC開幕戦ツール・ド・九州は、佐賀県唐津市南城内の唐津神社をスタートし、約71kmの14SSを含むおよそ301kmの行程で行われ、JN6~JN1の全クラス合わせて55台のマシンが参戦した。

 10連覇を達成した勝田は、デイ1のSS1とSS2で出遅れ総合3番手に沈んだものの、続くSS3でトップタイムを記録し総合2番手へ浮上。総合首位の奴田原文雄/佐藤忠宜組(三菱・ランサーエボリューションX)を追う展開となった。奴田原から4.1秒遅れで迎えたデイ1最終ステージSS8で、勝田は最速タイムを記録し、0.5秒差総合首位を奪取した。

 接戦で迎えたデイ2でも、勝田は速さをみせる。SS8とSS9でトップタイムを記録し、奴田原との差を4.6秒まで広げると、得意のSS13でも最速タイムを記録。リードを7秒まで拡げることに成功した。最終SS14は400mのギャラリーステージで、勝田はここを慎重にドライブ。最終的に5.5秒のリードを保ち、10年連続のツール・ド・九州制覇を成し遂げた。総合2位は奴田原文雄/佐藤忠宜組(三菱・ランサーエボリューションX)、首位から53.5秒差の総合3位には新井敏弘/田中直哉組(スバル・WRX STI)が入っている。

 同一イベント10連覇を達成した勝田は、「SS3とSS8の三方、SS10と13の陣の山が勝負どころになると思っていました。コースとマシンの特性、自分のドライビングスタイル、タイヤ特性とセッティングがマッチして勝利の原動力になったと思います」とコメント。

「先ほど挙げたステージでは誰にも負けないようにと思って走っていました。その気持が10連勝に繋がったと思います。とても嬉しいです」

 勝田と接戦を繰り広げた奴田原は、「デイ1の序盤でトップに立ちましたが、今回のラリーは三方が厳しかったですね。デイ2の陣の山は三方の逆走なので、どちら向きに走っても大きな違いはありませんでした」と語り、「次の久万高原はポイント係数も大きいのでしっかり勝ちたいと思います」と第2戦への意気込みを語った。

 新型WRX STI勢トップの3位を獲得した新井は、「今回はなかなかクルマが曲がらなくて大変でした。次戦は中高速コーナーの多い久万高原ラリーなので、新型WRX STIの特性を活かし切れるような新しいセットアップを行っていきたいと思います」とコメントしている。

 12台がエントリーしたJN5クラスは初日首位の眞貝知志/漆戸あゆみ組(アバルト・500)がデイ2も逃げ切りクラス優勝したほか、JN4クラスは石川昌平/石川恭啓組(スバル・BRZ)が、JN3クラスは岡田孝一/鶴田邦彦組(マツダ・デミオ)
が、JN2クラスは田中伸幸/藤田めぐみ組(スズキ・スイフト)が、JN1クラスは松田保夫/杉原慶彦組(マツダ・RX-8)が、それぞれクラス優勝した。

 JRC第2戦久万高原ラリーは、5月8日~10日に行われる予定だ。