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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2015.07.22 00:00
更新日: 2018.02.17 09:22

LENOVO TEAM IMPUL、SF富士でオリベイラが優勝


SUPER FORMULA Round 3

FUJI SPEEDWAY

Race Result Report
2015.7.19~20

LENOVO TEAM IMPUL
No.19 J.P de Oliveira(ブラジル)
No.20 Andrea Caldarelli(イタリア)

5月末に行われた第2戦岡山以来2か月ぶりの開催となったSUPER FORMULA。台風11号の影響も心配されましたが、大きなスケジュールの変更もなくレースが行われました。LENOVO TEAM IMPULは今季、優勝はおろか表彰台へも登壇できず苦しい序盤戦となっていましたが、ここから巻き返すべく星野一義以下スタッフ一同心機一転レースに臨みました。

7/18(土)公式予選
Q1 14:45-15:05 天候:小雨 コース:ウェット 気温:25度 路面温度:25度
Q2 15:15-15:22 天候:小雨 コース:ウェット 気温:23度 路面温度:25度
Q3 15:32-15:39 天候:小雨 コース:ウェット 気温:23度 路面温度:25度

 台風の影響を大きく受けることはありませんでしたが、1日雨が降ったりやんだりとなった富士スピードウェイ。Q2に進出できる14台を決するQ1は20分間のセッション時間で予定通り、14:45に始まりました。路面はウェットコンディション。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラとアンドレア・カルダレッリ2台とも序盤からコースインし、積極的にタイムを刻みに行きます。特にカルダレッリが刻んだ1.41.219のタイムはどのドライバーも上回ることができず、Q1をトップ通過果たしました。オリベイラは6位に入りこちらもQ2へ難なく進出を決めました。

 続くQ2は15:25に7分間で行われました。短い時間のため、開始後すぐに2台揃ってコースイン。カルダレッリはこのQ2でも好調を維持しただ一人1分40秒台にいれる1.40.937をマークして再びトップ通過を果たします。オリベイラも4位でQ2通過を果たしました。最終Q3では、雨が強まる中、カルダレッリはニュータイヤ装着により1.40.868を叩き出し、Q1~Q3まですべてトップタイムでパーフェクトポールポジションを獲得しました。オリベイラも1.41.001で2位につけ、TEAM IMPULは予選を1-2という結果で終えました。2012年第5戦以来の予選フロントロー独占に、ピット内は大いに湧き翌日の決勝レースに向けてさらに志気を高めていきました。

7/19(日)決勝レース
14:00-15:32 天候:曇り コース:ドライ 気温:28度 路面温度:37度
決勝レース距離 4.563Km×55Laps=250.965Km

 決勝日は時折上空に暗い雲がかかるも、晴れとなりました。朝のフリー走行でドライ路面でも1−2のタイムをマークし、決勝レースへの自信を深めました。蒸し暑いコンディションの中、14:00にレースはスタートしました。フロントローからスタートしたLENOVO TEAM IMPULの2台は、2位オリベイラが難なくスタートを決めてトップ浮上。そのまま1位で1コーナーへ突入していきます。一方PPスタートのカルダレッリはスタートで出遅れ、1コーナーで小林可夢偉選手(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)とナレイン・カーティケヤン選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と接触があり、フロントウイングを破損。ピットインを余儀なくされます。このスタート後の混乱により、セーフティーカーが導入。ストップしてしまったマシンやパーツ回収が終わると6周目にレース再開。オリベイラは2位につけていた中嶋一貴選手(PETRONAS TEAM TOM’S)に一気に接近され脅かされるも、なんとかトップのポジションをキープ。カルダレッリは15位でレースに戻りました。

 オリベイラは徐々に2位以下に差を広げていきます。12周目にカルダレッリがピットイン。タイヤ無交換で給油のみで9.6秒のピット作業時間、16位でコースに戻ります。塚越広大選手(REALRACING)や山本尚貴選手(TEAM無限)、伊沢拓也選手(REAL RACING)とのバトルを制しポジションを上げていきます。28周目にはオリベイラがピットイン。4輪のタイヤ交換と給油のフルサービスで14.8秒のピット作業時間でピットアウト。2位でレースに戻ります。この時点でトップはピットインのタイミングを遅らせていた石浦宏明選手(P.MU/CERUMO·INGING)。しかし41周目に石浦選手がピットインしてからは本来の1位のポジションで走行します。その後も、危なげないレースで、2位以下に15秒の差をつけオリベイラ独走V。カルダレッリは後半のレース中も、予選から引き続き速さが光る走りを見せ、レース終了直前の54周目、10周近くバトルを繰り広げていた小林選手をかわし、ポイントまであと一歩の9位でレースを終えました。

 予選1-2という結果を残し、PPからスタートしたカルダレッリは悔しい結果となりましたが、オリベイラがキッチリ優勝を果たして中盤戦以降に向けて価値あるレースとなりました。引き続き応援よろしくお願い致します。

監督・ドライバーからのコメント

星野一義
今回は予選から非常に調子が良くて、色々な方から期待していると言われプレッシャーでした。チーム体制の若干の変更がうまい方向にいってくれて、ドライバーも期待を裏切らないパフォーマンスを発揮してくれました。とにかくJPありがとう。アンドレアに関しては今回のレースをうまく次に生かしてくれると思うし、速いし何の心配もしていません。早い段階で勝たせてあげたい。

No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
車の調子は良かったです。スタートに集中していました。行くべきポジションにいって逃げることしか考えていませんでした。決していいスタートではなかったのですが、アンドレアはそれ以上によくなかったようで前に行くことができました。後ろにきていた中嶋一貴選手には油断できず、SC明けのリスタート時にはうまく距離を作りなんとかポジションをキープすることができました。引き続き頑張りますので応援よろしくお願いします。

No.20 アンドレア・カルダレッリ
スタート~1コーナーでの接触は悔しい結果となってしまいました。最後尾まで落ちましたが、バトルをしながらポイントまであと一歩の9位まで追い上げられたことは良かったです。車は調子良くて、チームの調子も上がっていることがうれしいし、次は何としても僕がいい結果を残したいですね。応援ありがとうございました。

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