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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2015.12.28 00:00
更新日: 2018.02.17 12:15

SFシート争奪戦:焦点はバンドーンとデュバル


 今年は石浦宏明が初のシリーズチャンピオンに輝いた全日本選手権スーパーフォーミュラ。早くも2016年のシート獲得のために国内外のドライバーが多数動きを見せており、近年では例がないほどシート争奪戦が激化している。

 中でも注目を集めているのが今季GP2王者のストフェル・バンドーンのゆくえ。11月25日〜26日に鈴鹿サーキットで行われたメーカーテストにも、スケジュールの関係で1日目のみだが参加。本人もスーパーフォーミュラに興味を示しており「まだ分からないが、良い感触だ」と来季参戦についても前向きなコメントを残していた。ヨーロッパからの情報、そして国内テスト現場での雰囲気と合わせて、2016年に参戦するのはほぼ確実な状況だと言える。

 となると、注目点は所属チーム。テストでも参加したDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが最有力と見られているが、ダンデライアンには他の候補者も殺到している。11月のメーカーテストにはバンドーンに加え、ステファノ・コレッティ、ジャズマン・ジャファーが参加。彼らも当然、SFのシートを狙っている。もちろん、開幕戦で3位を獲得したナレイン・カーティケヤン、そして今年も2度の表彰台を獲得した野尻智紀も候補者に加わっており、SF参戦チームの中ではもっとも候補者の多い激戦区になっているようだ。

 その中ではバンドーンが有力で、次点で野尻が有力とみられるが、ホンダの若手筆頭の野尻といえども、シートは安泰ではない。今季の野尻は、第5戦オートポリスと最終戦鈴鹿のレース2以外では全てポイントを獲得。予選でも第3戦富士を除く6戦でQ3進出を果たすなどホンダ勢の中でも山本尚貴に匹敵する安定した強さを発揮。成績面からも残留は確実かと思われたが、ヨコハマタイヤを装着しての初テストでは2日間ともドライブする機会を与えらえなかった。ホンダの数少ない若手ドライバーの中で実績を重ねてきた野尻にとっても、SFのシートは絶対安泰とは言えない状況なのかもしれない。