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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2014.12.15 00:00
更新日: 2018.02.17 04:54

SF岡山テストで話題のヤン・マルデンボロに聞く


 小林可夢偉の国内走行で湧いた、12月10日〜11日の全日本選手権スーパーフォーミュラエンジンメーカーテスト/ルーキーテスト。岡山国際サーキットで開催されたこのシーズンオフテストで、総合トップタイムをマークした可夢偉と同じくらい強烈なインパクトを残したのが、ルーキーでLENOVO TEAM IMPULから参加したヤン・マルデンボロだった。

 マルデンボロは、ゲーム『グランツーリスモ』とニッサンがコラボしたドライバー育成プログラム、『ニッサンGTアカデミー』出身のドライバー。父親はイギリスでプロとしてプレーしたサッカー選手だが、マルデンボロ自身はGTアカデミー加入以前はインドアカート程度のキャリアでモータースポーツ界に入った異色のキャリアの持ち主だ。

 初日、総合トップの可夢偉(1分11秒769)に続く2番手タイムをマークしたマルデンボロ(1分12秒401)。それまでの自己ベストの1分13秒801から、最後のアタックできっちり1.4秒タイムアップさせるなど、初めてのタイヤ、マシン、サーキットとは思えないアタックをみせた。しかし、このセッションは最後は赤旗で終了しており、他のドライバーが最後のアタックを終えておらず、可夢偉とのコンマ6秒差の2位は、この時点では純粋には評価できなかった。

 しかし、翌日の雨の走行で、その実力が本物だったことを証明した。走りはじめ、多くのドライバーが雨でタイヤが冷えてしまいグリップが得られず1分45〜47秒台で走る中、マルデンボロは1分36〜39秒のラップタイムで周回を重ねる。ときに縁石を越えてコースアウトしそうになるマシンを修正、路面が乾いていく度にタイムを伸ばし、そのままこのセッションで終始トップをキープしたのだ。