更新日: 2018.02.17 09:52
SF決勝:なぜ、ピットストップでミスが起きるのか?
現在のスーパーフォーミュラが僅差のタイム差で争われていることは、いわずもがな。今回の第4戦もてぎでも、予選ではQ1トップの小林可夢偉1分33秒247から塚越広大の1分34秒247まで、実に15台がきっちり1秒以内という接近戦だった。
その状況では文字どおり、わずかなミス、そして、走行タイミングやアタック中の風の向きや強さでも順位がいくつも変わってしまう可能性がある、極めてシビアな戦いになっている。
予選のタイム差がシビアな上に、今回のもてぎはストップ&ゴーのレイアウトでコース上のオーバーテイクが極めて難しいレイアウト。スタートとピットストップ作業が勝負どころとなるのは、他のサーキット以上に明らかだった。そして今回、その焦点であるピット作業で大小さまざまなトラブルが起きてしまった。
すべてのチームに確認したわけではないが、レース直後の取材で判明しているのは以下のような項目だ。
・ベルトラン・バゲット車:左フロントタイヤが外れず表示タイムで25秒2
・小林可夢偉車:右リヤタイヤが中途半端に締まった状態でジャッキダウン、やり直しで38秒7
・国本雄資車:給油リグがきちんとハマらず、ファイナルラップでガス欠
・山本尚貴車:給油リグがスムーズにハマらず、2~3秒ロス(リヤ2輪交換で13秒1)
・中嶋一貴車:左フロントタイヤの作業に若干手間取り16秒0
トップの石浦宏明車のピットストップが4輪交換で13秒7であったことを考えると、上記に挙げた以外にも細かなミスやロスがあったチームは数多いと想像できる。コースでコンマ1秒を削るのは至難だが、ピットでは秒単位でロスしてしまうわけだが、なぜ、SFのピット作業はこれほどピット作業が難しく、タイムの上下幅が大きいのか?