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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.10.13 00:00
更新日: 2018.02.17 10:57

SKT EXE SLS、鈴鹿の大クラッシュからSUGOは完走


2015/9/19~9/20
SUPER GT Rd.6 Sugo 300km
Arnage Racing

ピットレーンに棲む魔物にチャンスを阻まれるも、チームの意地をかけて作り上げたマシンで、タイラウンド以来の完走。

 8月末のSUPER GT第5戦鈴鹿ラウンドで大クラッシュをして、フロント部分に致命的な損傷を負ったSKT EXE SLS。フロント真正面からガードレールに激突した衝撃で、マシンの生命ともいえるボディ(シャシー)の前部が大きなダメージを受け、そのままでは今後のレースを戦うことは不可能な状態だった。チームは検討を重ねた結果、次戦菅生ラウンドに出場することを最優先に、ボディ交換をする決断をした。HWAより新しいボディが届いたのが菅生ラウンド10日前。Arnage Racingは各方面からの温かいご支援とご協力を得て、6日間という短期間のうちにボディ交換とパーツの移植を行い、車両をほぼ元の形に戻して、みちのく路へと送り出した。

 今シーズンの第6戦となる菅生ラウンドを戦うのは、開幕戦以来の加納選手×安岡選手のコンビ。鈴鹿後の状況から菅生ラウンドへの出場は不可能かと思われていただけに、菅生大会に参加できる喜びはひとしおで、両ドライバーを含め、チーム員全員が、熱い意気込みを胸に仙台入りした。

September 19th Qualifying
天候:晴れ  路面状況:ドライ  気温:26℃→24℃ / 路面温度:33℃→30℃  入場者;8,000人

 9月の東北でのレースウィークは低温が予想された。搬入日となる金曜日には冷たい小雨も降ったため、予選日の天候が心配されたが、土曜日の朝になると天気は急速に回復。夏の再来を思わせるまぶしい日差しに、汗ばむほどの陽気となった。

 連日のハードな作業の末、なんとかマシンを車の形にして菅生サーキットに持ち込んだArnage Racingだったが、予選前日のチェックの際に、ABSと車両とのマッチングに深刻な問題があることが発覚した。深夜までHWAのエンジニアと共に原因を探した結果、なんとか原因となる箇所を見つけてトラブルを解決、無事に予選日を迎える目途が立った。

 ボディ交換後初めての走行となる午前中の公式練習では、チームは車両を早々にコースインさせ、加納、安岡両選手が新しくなったボディに少しでも慣熟しようと、交互に周回を重ねた。しかし、何度か赤旗による中断があったり、安岡選手のドライブの際にシフトが入らなくなるトラブルが出たりと、なかなか思い通りの練習走行を重ねることができない。午前中の公式練習は29Lapを走行するにとどまった。*ベストラップは10Lap目に安岡選手が出した1’22.060(22位)

 午後になってもまぶしい秋空は変わらず、日差しは強いものの、東北の秋を感じさせる爽やかな天候。予選は午後2時から行われ、Q2進出を目指して安岡選手がアタックを開始した。安岡選手は6Lap目に1’21.085を記録したが、JAF-GT勢とマザーシャーシ勢が上位を占める、今シーズンの流れに食い込んでいくことはできず19位。またしてもQ2進出はお預けとなった。とはいえこの順位は、6台参戦しているMercedes SLS GT3の中で3番目の順位であり、SLSには不向きな菅生のコースにもかかわらず、SKT EXE SLSが健闘したことを窺わせる。躯体の新しくなったマシンはこれまでになくフィーリングが素直になったという両ドライバーの評価に、Arnage Racingは確かな手応えを感じて、翌日の決勝に向けてのメンテナンスを楽しんだ。

なお、300クラス予選の結果は次の通り。
P1 #55 ARTA CR-Z GT 高木 真一 /小林 崇志(1'19.107)
P2 #25 VivaC 86 MC 土屋 武士 / 松井 孝允(1'19.408)
P3 #31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨 宏紀 / 中山 雄一(1'19.489)

P19 #50 SKT EXE SLS  加納 政樹 / 安岡 秀徒(1'21.085)


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