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スーパーGTニュース

投稿日: 2014.08.12 00:00
更新日: 2018.02.17 02:09

Studie Z4、富士は7位。「まだ伸び代が残されている」


BMW Sports Trophy Team Studie

[レポート]2014オートバックスSUPER GT第5戦FUJI GT 300km RACE

台風11号の中を両ドライバーが奮闘
7位フィニッシュで4ポイントを獲得

2014年8月9日(土)予選(天候:くもり 路面状況:ドライ)
2014年8月10日(日)決勝(天候:雨 路面状況:ウエット)
場所:富士スピードウェイ(静岡県御殿場市/全長4.563km)

予選Q2に進出して8番グリッド獲得
決勝は4列目からのスタートを切る

 2014年のシリーズ後半戦が富士スピードウェイからスタートした。チームは現在、シリーズランキング3位。下位チームとも僅差であるため、ポイントを取りこぼさないようにしたいと臨んだ、重要な一戦だ。

 数日前から近づく台風11号の影響が心配されたものの予選はくもり。ドライ路面で予選がスタートした。午前の公式練習でNo.7 Studie BMW Z4のタイムは16番手。公式練習であるため参考程度としても、楽にQ1を通過できるという見通しはなかった。翌日は台風の影響が懸念される。悪天候により、少ない周回数でレースが成立してしまう可能性があることを想定すれば、予選では少しでも前に駒を進めておきたいところ。

 そこでチームは、GT300の24台中13台だけがQ2に進めるノックダウン方式の予選Q1に荒 聖治選手を登用。荒 聖治選手は3周目に1分39秒251の好タイムを出す。これが9番手。確実にQ2へ進める安全圏とは言えないが、現状のセッティングではこれがベストと荒 聖治選手が判断。リスクを犯さずピットに戻り、これが9番手タイムとなりQ2進出を早々に決めた。

 Q2へ向けてヨルグ・ミューラー選手が集中力を高める。ここぞという場面では瞬間的な速さをもつターボやハイブリッドに加え、JAF勢の存在は、No.7 Studie BMW Z4の上位進出を容易に許さないことは明確。事実、1分38秒台のタイムを出しているマシンがQ1では6台もあった。現実的には、Q1よりひとつでも上位に上がれればQ2は成功とも言えた。予定より約10分遅れでQ2スタート。3周目にヨルグ・ミューラー選手は1分39秒785の好タイムをマーク。ところがこのラップが「四輪脱輪検証中」となる。富士スピードウェイでは、最終コーナーのエスケープゾーンに4輪が出てしまうと、その周のラップタイムが抹消されることがある。そうなったことを考えると、さらに同等以上のタイムを出しておきたい。5周目、ヨルグ・ミューラー選手はチームの不安を吹き飛ばすように1分39秒334を記録。これは8番手のタイム。決勝は8番グリッド、4列目からのスタートを手に入れた。

 ポールポジションはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT BRZ GT300。それにプリウスやCR-Zのハイブリッド勢、そしてGT̶Rが続く展開となった。盟友No.4 グッドスマイル初音ミク Z4は7番手で、同じ4列目からのスタートとなった。