更新日: 2018.02.17 06:58
VLN事故原因究明までGT3他のニュル参戦が禁止
3月28日に開催されたVLNニュルブルクリンク耐久シリーズの開幕戦で、観客1名が死亡、負傷者が出た事故が発生したことをうけて、29日にDMSBドイツモータースポーツ協会の代表クリスチャン・シャハトから、今回の事故の原因・対策が解明されるまでの間、FIA-GT3およびそれに近いクラスの車両がノルドシュライフェで主催される全レースに参戦することを禁止する声明文が発表された。
VLNはニュルブルクリンクのGPコースと北コース(ノルドシュライフェ)を組み合わせたコースで争われる耐久レースで、この第1戦には179台がエントリー。近年上位は、VLN/ニュルブルクリンク24時間でSP9クラスとされるFIA-GT3車両によって占められており、ワークス格の車両の参戦も活発化。ドイツメーカーはもちろん、近年はアストンマーチン、ニッサンが参戦。今季はベントレーもセミワークスチームを送り込む予定となっていた。
そんな中、28日に決勝が行われたVLN1では、5月のニュルブルクリンク24時間を控えSP9クラスに23台がエントリー。アウディが新R8 LMSを投入したほか、多くのワークス格のチームが参戦。2年目の挑戦となるニッサンGTアカデミー・チームRJNもそんなチームのひとつだったが、決勝で23号車がフルークプラッツでクラッシュ。観客1名が亡くなるアクシデントが起きてしまった。
事故当日にニュルブルクリンクで対応に追われたシャハト代表は、事故に遭遇した観客やその家族へ向けての弔意と見舞いの言葉を述べるとともに、「観客の安全が最優先されるべき」とした。