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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2015.08.31 00:00
更新日: 2018.02.17 10:01

WECニュル:ウェーバー初優勝。ポルシェ圧勝


 2015年世界耐久選手権(WEC)第4戦ニュルブルクリンク6時間の決勝レースが行われ、17号車ポルシェ919ハイブリッドのティモ・ベルンハルト/マーク・ウェーバー/ブレンダン・ハートレー組が203周を走破し、トップチェッカーを受けた。2位にも18号車ポルシェ919ハイブリッドのロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組が入り、ポルシェ・チームが1-2フィニッシュを果たした。

 WEC初開催となるニュルブルクリンクのグランプリコース。好天に恵まれたこともあり、気温29度、路面温度37度という、タイヤやマシン、そしてドライバーには厳しいコンディションでのレーススタートとなった。初開催コースということもあり、フォーメーションラップは2周、タイヤの使用制限もLMP1は通常6セット(予選/決勝通し)のところ、今回は8セットが使えることになっている。

 上位勢は順位が入れ替わることなく、予選順位のままスタート。ポルシェの2台とアウディの2台は、ほぼ等間隔の状態で走行していく。しかし、トヨタの2台は序盤からついていけず、6周目の時点で中嶋一貴がドライブする1号車トヨタTS040ハイブリッドは、先頭の18号車ポルシェ919ハイブリッドに約10秒の差をつけられてしまう。

 2番手を走行していた17号車ポルシェ919ハイブリッドだが、徐々にペースが落ち、アウディの2台に突かれるような状況になってしまう。フロントカウル左のフィンが破損してバランスが狂ってしまい、フロントタイヤの消耗が激しかったようだ。

 17号車ポルシェは予定を早め、24周目にピットイン。フロントのカウルとタイヤを交換すると同時に、ドライバーもティモ・ベルンハルトからマーク・ウェーバーにスイッチする。これと同時に7号車アウディR18 e-トロン・クアトロもピットイン。こちらは右フロントタイヤがパンクの症状を示していた。

 トヨタ2台のペースはやはり上がらず、ポルシェやアウディの2〜3秒遅れのラップタイムで推移。約1時間20分を経過した時点で、1号車2号車共に周回遅れとなってしまう。