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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2015.09.01 00:00
更新日: 2018.02.17 10:03

WEC:アウディ「選手権首位を維持したことが重要」


Audi、ニュルブルクリンクでWEC年間ランキングのリードを堅持

●マルセルファスラー/アンドレロッテラー/ブノワトレルイエ組が年間ランキングのリードを堅持
●会場には62,000人もの観衆が来場
●ディグラッシ/デュバル/ジャービス組が4位を獲得

8月30日インゴルシュタット/ニュルブルグ:
2015年シーズン折り返しを迎えたFIA世界耐久選手権(WEC)で、マルセル ファスラー(スイス)/アンドレ ロッテラー(ドイツ)/ブノワ トレルイエ(フランス)組が、年間ランキングトップの位置を守り、そのアドバンテージを堅持しました。2012年のチャンピオンでもある彼らは、大観衆を迎えて開催されたニュルブルクリンクでの6時間レースで3位を獲得し、ドライバーズ選手権での17ポイントのリードを守り切りました。

全8戦中の4戦を終えた時点で、ファスラー/ロッテラー/トレルイエ組が、4月の開幕以来一度も他に譲らずに、年間チャンピオンのランキングトップを維持し続けています。今大会は、FIA世界耐久選手権(WEC)のドイツでの初開催レースで、アウディは優勝獲得の意気込みで臨んでいました。ゼッケン7号車は、予選3番手からスタートし、終始2番手ポジションを維持していましたが、最終的に2台のポルシェに続く3位でゴールしました。レースを振り返りアンドレ ロッテラーが「30度近い気温の中では、シーズン初旬の頃と同じようなペースで走ることは、とても困難でした」とコメントすると、チームメイトのマルセル ファスラーが「重要なことは、私たちが年間チャンピオンランキングのトップを維持したことです」と続き、過去4戦で4回の表彰台を獲得したことを受けたブノワ トレルイエも「優勝争いに食い込むことが出来なかったとしても、私たちは表彰台を獲得し、年間チャンピオン獲得に向けて非常に重要なポイントを獲得することが出来ました」とコメントしています。

ゼッケン8号車を駆ったルーカス ディ グラッシ(ブラジル)/ロイック デュバル(フランス)/オリバー ジャービス(イギリス)組も、素晴らしいパフォーマンスを発揮しました。レース終盤の最後の1時間では、ディグラッシがポルシェのマルク リーブと熾烈な2位争いを長時間繰り広げました。しかし、最終的に彼らは4位でゴールしました。

アウディモータースポーツ代表のDr.ウォルフガング ウルリッヒは「今大会では、シーズン初頭の様に、大観衆の前で優勝争いを繰り広げたいと願っていました。しかし、今日のところは、ポルシェの強さを認めなければなりませんでした。そのような状況であっても、我々はドライバー選手権のアドバンテージを堅持しています。シーズン後半戦が、スリリングな展開になるであろうことを充分に予感出来ます」とコメントしています。

アウディスポーツLMPプロジェクトリーダーのクリス レインケも「アウディのホームラウンドであるこの地で、我々は多くの観衆を迎えて闘いました。これは、LMPスポーツカーによるレースがドイツでいかに人気が高いかを表しています。WECにとって、最高のアピールとなったでしょう。今年度の残りのレースに関しても、年間タイトル争いをするドライバーたちの最適サポートを続けるために最善を尽くします」とコメントしています。

今から3週間後の9月19日、アメリカ合衆国テキサス州オースティンで、第5戦目が開催されます。WECが開催されるのは通算3回目となり、過去2回ともアウディは優勝を獲得しています。

ニュルブルクリンク6時間耐久レースの決勝結果

1:ベルンハルト/ハートレー/ウェーバー(ポルシェ)203laps
2:デュマ/ジャニ/リーブ(ポルシェ)-1lap
3:ファスラー/ロッテラー/トレルイエ(AudiR18e-tronquattro)-1lap
4:ディグラッシ/デュバル/ジャービス(AudiR18e-tronquattro)-1lap