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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2024.04.19 18:06
更新日: 2024.04.19 18:12

シモーネ・テンペスティーニが初優勝。マックス・マクレーもJr.部門を制覇/ERC開幕戦

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ラリー/WRC | シモーネ・テンペスティーニが初優勝。マックス・マクレーもJr.部門を制覇/ERC開幕戦

 今季よりオールグラベルへと一新され、4月12~14日に開催されたERCヨーロッパ・ラリー選手権開幕戦『ラリー・ハンガリー』は、ラリー2規定注目の新型車種『トヨタGRヤリス・ラリー2』を含むトップランナーが次々に脱落する波乱の展開に。

 そんななか元ジュニアWRCチャンピオンのシモーネ・テンペスティーニ(シュコダ・ファビアRS ラリー2)がシリーズ初優勝を達成し、マシュー・フランチェスキーニ(シュコダ・ファビアRSラリー2)、ミクロス・チョモス(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)のシュコダ勢が表彰台を独占する結果となった。

 ディフェンディングチャンピオンのヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 Nラリー2)を筆頭に、今季も実力者が集ったERC開幕戦だが、ラリーは金曜セレモニアルスタートを前にタイトル候補の一角であるマッズ・オストベルグ(シトロエンC3ラリー2)の「肺感染症で入院」との報で幕を開けた。

 これにより昨季最終戦の“ターマック”ハンガリーから連勝を狙っていた元WRCウイナーは、休養を余儀なくされることに。そんななか初日SS3こそテンペスティーニがベストタイムを奪ったものの、レグ1を通じて主導権を握ったのは、トヨタ/GR製の新型をドライブする元フィンランド王者だった。

 オーバーナイト・パルクフェルメの時点で後続に6.3秒差をつけ、暫定首位に立ったミッコ・ヘイッキラ(トヨタGRヤリス・ラリー2)は、明けた日曜SS10で失意の状況に見舞われる。

「いつもこんな感じだ、運はついてこない……」と肩を落としたヘイッキラは、メカトラブルにより10.1秒のリードが霧散し2年連続で開幕戦での好機を逸すことに。

「最初にリムが壊れ、その後にサスペンションをすべて失った……。もちろん、いつもある程度はどこかにヒットしているけど、特別なことは何もなかったし、なぜホイールを失ったのか本当に理解できないでいるよ」

 代わってラリーリーダーの座に着いたのもトヨタGRヤリス・ラリー2で、今季も引き続きチームMRFタイヤからエントリーするマルティン・セスクが、最終パワーステージ目前のSS12まで6.8秒のリードを維持していく。

シモーネ・テンペスティーニが初優勝。マックス・マクレーもJr.部門を制覇/ERC開幕戦
タイトル候補の一角であるマッズ・オストベルグ(シトロエンC3ラリー2)の「肺感染症で入院」との報で幕を開けた
シモーネ・テンペスティーニが初優勝。マックス・マクレーもJr.部門を制覇/ERC開幕戦
入念な準備を経て、初日暫定首位となったミッコ・ヘイッキラ(トヨタGRヤリス・ラリー2)だったが、初陣を飾ることはできず
シモーネ・テンペスティーニが初優勝。マックス・マクレーもJr.部門を制覇/ERC開幕戦
最終パワーステージ目前までラリーリーダーの座にいたマルティン・セスク(トヨタGRヤリス・ラリー2)も、新型とのデビュー戦で無念の結末に

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