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ラリー/WRC ニュース [PR]

投稿日: 2024.04.26 21:35

攻めの世界観。即断し、作って、参加して、勝つ──実行ありきのキャロッセの“現在地”

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ラリー/WRC | 攻めの世界観。即断し、作って、参加して、勝つ──実行ありきのキャロッセの“現在地”

 レースからラリー、ジムカーナやダートラ、そしてドリフトまで。4輪モータースポーツイベントが行なわれる会場では、キャロッセのブランド、『CUSCO』の文字を見かけないことはほぼない。各選手権に積極的に参戦する理由と、その実態に迫った。

■全日本ラリー選手権JN2クラス MORIZO CHALLENGE CUP

 国内外のラリー競技で活躍するクスコレーシングは、2024年の全日本ラリー選手権にGRヤリスを投入。若手ドライバーの発掘・育成を目的にJN2クラスのサブカテゴリーとして新設された『モリゾウ・チャレンジ・カップ(MCC)』に参戦している。

「若手の育成という意味で、すごくいいカテゴリーだと思います。新しい風を入れたいと思って参戦することにしました」と語るのは、長瀬努社長。レーシングカート、フォーミュラ、ドリフトなど、これまでサーキットで活躍してきた20歳の星涼樹をドライバーに抜擢し、コ・ドライバーには2018年にラリー活動を開始して以来、全日本ラリー選手権やWRCのラリージャパンで活躍してきた梅本まどかを起用する。

「星選手はFDJ2にクスコレーシングの車両で参戦したこともありますし、ラリーに対するモチベーションも高かったので起用することにしました。梅本選手は以前、カスタマーチームで活動をしていましたし、シーズンを通して参戦したいという強い気持ちも見えたのでコ・ドライバーとして起用しています。星選手はラリー経験がないし、参戦7年目の梅本選手は“教える立場”にあるので、ふたりでスキルアップしてもらいたい」と長瀬社長は語る。

 なお、参戦イベントは第6戦のラリーカムイ、第7戦のラリー北海道を除くターマックイベントとなるが、梅本はクスコレーシングのコ・ドライバーとして、北海道を舞台にしたグラベル連戦にもハイラックスでXCRクラスに参戦する予定だ。

「今まではベテランのドライバーとコンビを組んできましたが、星選手はラリー経験が浅いので、ペースノートの表現をアドバイスしました。難しいラリーでしたが、きちんと完走できたことはよかったです」と梅本が語るように、開幕戦のラリー三河湾はJN2クラス8位/MCC4位でフィニッシュ。さらに第2戦のツール・ド・九州ではレグ1のSS1でクラッシュを喫し、足まわりを破損するシーンもあったが、最後まで走り切り、クラス13位/MCC8位で完走を果たした。

「SS1のクラッシュはもったいなかったけれど、ミスをした部分を計算したら、上位勢は越えられない壁ではないので、次戦はレッキから集中して戦いたいと思います」と梅本も語っているだけに、今後もMCCに挑むクスコレーシングの動向に注目したい。(IH)

攻めの世界観。即断し、作って、参加して、勝つ──実行ありきのキャロッセの“現在地”
WRCで活躍する勝田貴元と同様にレース参戦に加え、ドリフトの経験も持つ星。ただしラリーには初参戦となるため、コ・ドライバーとして6年の経験を持つ梅本に白羽の矢が立った。

攻めの世界観。即断し、作って、参加して、勝つ──実行ありきのキャロッセの“現在地”
北海道でのグラベル戦ではXCRクラスに参戦する梅本。例年同様にラリージャパンへの参加も予定されている。

攻めの世界観。即断し、作って、参加して、勝つ──実行ありきのキャロッセの“現在地”
JN2クラスに新設されたMCCは、参戦車両としてGRヤリスを採用。若手を対象としたカテゴリーだけに改造範囲が狭く、他のJN2クラスの参戦車両と異なりECUやギヤボックス、エキマニ、マフラーなどは純正パーツが使用される。さらにタイヤはダンロップ、シートはレカロ、クラッチは小倉クラッチといったように指定パーツが多く、デフは30万円以下、ダンパーは50万円以下とパーツの価格に上限があることもポイント。開発競争ではなく、ドライビングで勝負できるカテゴリーとなっている。なお、SS1では右リヤをクラッシュするも、メカニックの実質25分の迅速な修復作業により戦線復帰。チーム加入2戦目だが、コミュニケーションも円滑に進む。

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