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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2024.04.26 12:12
更新日: 2024.04.26 12:24

24歳の元Jr.ERC王者マルティン・セスク、今夏のポーランドとラトビアでフォードからラリー1挑戦へ

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ラリー/WRC | 24歳の元Jr.ERC王者マルティン・セスク、今夏のポーランドとラトビアでフォードからラリー1挑戦へ

 この夏にポーランドと母国ラトビアで開催されるWRC世界ラリー選手権ラウンドにて、昨季2023年のERCヨーロッパ・ラリー選手権でランキング2位を記録したマルティン・セスクが「ラリー1での参戦」を表明。Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームが用意する『フォード・プーマ・ラリー1』で、最高峰クラスへ挑むこととなった。

 元ジュニアERC王者であり、ERC通算3勝を記録する24歳は、今季より本格デリバリーが開始された新型『トヨタGRヤリス・ラリー2』にスイッチし、引き続きチームMRFタイヤからのエントリーで2024年のプログラムを開始。開幕戦『ラリー・ハンガリー』では残り2SSまで総合首位の座を維持し、新型モデルのデビューウインまであと一歩のところに迫った。

 そんなセスクは、昨季までERCのカレンダーに組み込まれていた6月27~30日開催の『オーレン80th・ラリー・ポーランド』より、今季からWRCに昇格した高速グラベル(未舗装路)イベントの2戦に出場。初戦となるポーランドでは、2024年シーズンの新レギュレーションによりハイブリッドを搭載しないラリー1規定車両を走らせる最初のドライバーとなる見込みだ。

 この規約変更はラリー2からラリー1車両へのステップを踏み出すのを支援する継続的な取り組みの一環として実施され、プラグインハイブリッドシステムの代わりに同等のバラスト重量で出場することを可能としたもの。これはラリーにおける将来の才能をサポートするというMスポーツとWRCプロモーターの共通目標とも一致しており、セスクはそのプログラムを活用して最高峰挑戦の機会を得た。

「こうしてMスポーツ・ワールドラリーチームやWRCプロモーターと力を合わせて、ラリー2からラリー1レベルに昇格する素晴らしい機会を得ることができて夢が叶った。心から感謝している」と、その実力を証明する機会を得たセスク。

「正直に言うと、もうすぐ僕らがラリー1マシンで世界のもっともエリートなドライバーたちと一緒に競争することになると完全に信じるには、何度か自分に言い聞かせる必要があるね(笑)」

今季より新型『トヨタGRヤリス・ラリー2』にスイッチし、引き続きTeam MRF TyresからERCに参戦する
M-Sport Ford World Rally Teamが用意する『フォード・プーマ・ラリー1』で、最高峰クラスへ挑むこととなった

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