ラリー専門ウェブサイトRALLY PLUS.NET

  • 文字の大きさ
  • 小
  • 中
  • 大

RSS

contents

WHAT'S WRC WRCとは

WRCマシン解説

WRCPWRCJWRC


ワールドラリーカーの特徴

室内

コクピット内のデザインは自由。各社とも軽量素材を多用したシンプルな構成となっている。最近では電装系を集約して操作パネルやモニター、工具類は運動性能向上のためなるべく低く、かつ車体の中心部付近に集められている。もちろんクルーも例外ではなく、低く後方に着座位置を固定するのが主流となっている。なお、WRCでは2005年よりHANS着用が義務づけられていたが、08年より安全規定がさらに強化され、ドアと乗員の間隔規定、ドア内の側面衝突用フォーム充填などが義務づけられるようになっている。

▲ WRCマシン解説に戻る

エンジン

WRカーの場合、そのベースとなるクルマに搭載されていなくとも、自社のラインナップ内で規定生産台数を満たしグループAホモロゲーションを取得したエンジンであれば搭載することが可能。例えばフォーカスRS WRCは2l4気筒ターボエンジンだが、そのベース車となるフォーカスSTは5気筒エンジンを搭載している。排気量は2000ccまで拡大可能で、ターボの交換および追加は規定内で自由。ただし直径34mmの吸気リストリクター(制限装置)装着義務があるためエンジン特性は中低速トルク型となり最高出力は320〜340ps程度、最大トルクは70kg-m程度と予想される。また、エンジンの搭載位置および搭載角度は規定内なら変更可能となっている。

▲ WRCマシン解説に戻る

足まわり

フロントサスペンションに関しては形式変更は不可能だが、リヤについては4WD化が許されていることもあり、取り付け位置や形式を変更することができる。整備性および剛性に有利な前後マクファーソンストラットが主流ではあるが、フォーカスRS WRCのリヤは特殊なトレーリングアームタイプのものを使用している。サスペンションのアクティブ制御は禁じられており、シトロエンが使っていた油圧制御のスタビライザーも06年からは使えなくなった。一方、ブレーキはホイール内に収まるサイズならば特に制限はなく、公認さえ取得すれば専用開発パーツを使用可能。ターマック仕様はグラベル仕様よりもブレーキディスクサイズが大きく、キャリパーも大型になっている。

▲ WRCマシン解説に戻る

ボディワーク

ボディシェルは市販車のものをベースとしながらもロールケージの追加や溶接スポット増しによって強度は格段に上がっている。外板パーツについてはボンネットとトランクリッドはアルミ化が許されており、前後フェンダーの素材置換も可能。そして、最新のWRカーはすべて樹脂製のフェンダーを使用している。マシンの最大幅はベース車の全長が4200mを越えるものについては1800mmまでの拡幅化が許されている。また、リヤおよびサイドウインドもガラスからポリカーボネイトへと変更することができる。

▲ WRCマシン解説に戻る

エアロパーツ

WRカーのエクステリアはレーシングマシンのなかでは市販車との近似性がかなり高い。というのも、規則によってリヤウイングの最大サイズなどが決められているからだ。また、フロントバンパーまわりやボンネットは最大開口部面積が定められており、無闇に穴だらけにすることはできない。そのような状況で各マシンデザイナーは風洞実験を重ね、もっとも効率的な形状を導き出している。最近では外板部分だけでなく、エンジンルーム内部やフロア下面の空気の流れをコントロールすることによってダウンフォースを得ようとする試みも行なわれている。

▲ WRCマシン解説に戻る

駆動系

ギヤボックスやデフなど駆動系に関しては量産車用をベースとする必要はない。ギヤボックスはほぼ全車が電子制御油圧作動によるセミATで、ステアリング付近のパドルで操作を行なう。また縦置きエンジンのインプレッサWRCや、旧型フォーカスWRCをはじめとする前世代マシン以外はすべて横置き方式のギヤボックスを使用している。デフは4WDマシンの場合フロント、センター、リヤと3つ必要となるが、2006年以降に公認を取得したマシンに関してはセンターデフ以外のアクティブ制御は禁じられ、前後デフはシンプルな機械式となっている。なお、ギヤボックスは2戦で3基までと制限が設けられている。

▲ WRCマシン解説に戻る

タイヤ

WRカー用のタイヤはターマック用、スノー&アイス用、グラベル用などの種類がある。ターマック用は18インチ、スノー&アイス用は16インチ、グラベル用は15インチとサイズは異なれど直径は最大650mmまでと決まっている。4WDマシンおよびJWRCについては2010年も引き続きピレリのワンメイクタイヤを使用することと定められている。1ラリーで使えるタイヤの本数はイベント毎に決められており、なおかつ使用するトレッドパターンはイベントごとに決められている。

▲ WRCマシン解説に戻る

WCカーの車両規定

ベース車両の生産台数2万5000台
(グループAホモロゲーション取得義務付)
競技車両の生産台数20台(キットパーツ製造セット数)
全長×全幅4000mm以上×1770mm以下
または4200mm以上×1800mm以下
外装ベース車両から変更可能
外装素材一部変更可能
エンジン同一メーカー品に載せ換え可能
エアリストリクターφ34mm
バルブリフト変更不可
吸気系変更可能
排気系変更可能
過給器装着可能
潤滑系変更不可
駆動方式4WDに変更可能
デファレンシャルフロント&リヤ:パッシブ方式
センター:アクティブ方式
車両最低重量1230kg

▲ WRCマシン解説に戻る

プロダクションカーの特徴

 PWRCの主役、グループNは市販車をベースとするという点ではWRカーと同様だが、改造範囲が厳しく制限されており、スペック的には市販車の延長線上にある。そして現在、PWRCには三菱ランサーエボリューションとスバル・インプレッサが参戦して互角の戦いを繰り広げている。グループNマシンは1000台の生産台数をクリアした市販車がベースとなっており、上記の日本製マシンはN4クラスに所属。外装品に関してはガード類の追加は可能だが、エアロパーツの装着といったモディファイは許されていない。また、ボディはロールケージの追加と補強、そして軽量化のみ許されており、ボディワークを大胆に変更することは不可。足まわりなどもショックアブソーバー&スプリング、ブレーキ以外は認可された純正パーツしか使うことができない。エンジンに関する改造は特に厳しく制限されており、基本的にはコンピュータ(ECU)のチューニングのみ許されている。WRカー用よりも径が小さい32mmの吸気リストリクター(2010年からは33mmに拡大)の装着義務があるために、最高出力よりも最大トルクの増大に力を入れたチューニングがなされているのが特徴だ。なお、07年より2lNAのS2000マシンもPWRCのポイント対象になり、09年はシュコダ・ファビアS2000を駆るパトリック・サンデルが開幕2連勝を果たすなど速さをみせている。

プロダクションカー(グループN)の主な車両規定

競技車両の生産台数連続する12カ月間に1000台
(グループNホモロゲーション取得義務付)
外装ガード類等の変更は可能
エンジンコンピュータのみ変更可能
エアリストリクター32mm径(2010年より33mm径)
ギヤボックスドグミッション化可能
ブレーキ変更可能
サスペンション形式変更不可
車両最低重量1230kg

▲ WRCマシン解説に戻る

スーパー1600の特徴

 R規定マシンにはシトロエンC2R2やフォード・フィエスタR2、ルノー・クリオR3にホンダ・シビック・タイプR R3、プジョー207R3T(ターボ)など、プライベーター向けのマシンが充実している。とはいえ改造範囲が限定されるため、純粋な速さにおいてはスーパー1600(S1600)マシンが上回る。S1600のベース車は連続する12カ月間に2万5000台生産された4座以上のFF車に限定されており、駆動方式はFFから変更することはできない。ただしそれ以外の改造に関しては比較的自由。エンジンは1.6ℓの自然吸気でレブリミットは9000回転。参考までにスズキ・スイフトS1600の公表スペックは最高出力218ps、最大トルク19kg-mとなっている。ギヤボックスや足まわりも規定の範囲内で改造することが可能で、ボディの拡幅化はノーマル比プラス140mmまで許されている。そのためスイフトS1600などは全幅1805mmとWRカーよりも幅が広い。

スーパー1600の主な車両規定

ベース車両1600ccまでのNAエンジンを搭載するFF車
エンジンの最高出力回転数9000rpm以下
エアリストリクター60mm径
ブレーキ変更可能
サスペンション形式変更不可
競技車両販売価格10万ドル以下
車両最低重量1000kg

▲ WRCマシン解説に戻る

WRC PLUS vol.01

いよいよ開幕! WRC PLUS vol.01は
1月31日(火)発売!

RALLY PLUS最新号

立ち読み

購入する

編集部BLOG 現場からとれたて直送ブログ
ラリージャーナリスト古賀敬介の WORLD RALLY TOURS
FIA世界ラリー選手権公認DVD WRC2011 SEASON 3
RALLY PLUS.NETメールマガジン「ラリーのじかん」

WRC+RALLY用語検索はこちら

WRC POINT STANDING

ドライバー

  1. 1 セバスチャン・ローブ 28 点 セバスチャン・ローブ

  2. 2 ダニ・ソルド 18 点 ダニ・ソルド  

  3. 3 ペター・ソルベルグ 15 点 ペター・ソルベルグ

  4. 4 ミッコ・ヒルボネン 14 点 ミッコ・ヒルボネン

  5. 5 エフゲニー・ノビコフ 11 点 エフゲニー・ノビコフ

  6. 6 フランソワ・デルクール 8 点 フランソワ・デルクール

manufacturers

  1. 1 シトロエン 37 点 シトロエン

  2. 2 MINI WRT 26 点 MINI WRT

  3. 3 ストバート 16 点 ストバート

  4. 4 フォード 15 点 フォード

  5. 5 アルミンド・アラウジョWRT 4 点 アルミンド・アラウジョWRT

RALLY PLUS.NETへの投稿はこちら
読者プレゼント&アンケート応募フォーム
オートスポーツブックス iPad&Androidに対応


ページの先頭へ