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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2024.03.29 07:05
更新日: 2024.03.29 00:55

翼を得た改良型がル・マンで戦えると信じるプジョーの技術チーフ「新しい9X8はより強くなれる」

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ル・マン/WEC | 翼を得た改良型がル・マンで戦えると信じるプジョーの技術チーフ「新しい9X8はより強くなれる」

 一方、日本の富士スピードウェイや、カタールと同じ中東のコースでもバーレーン・インターナショナル・サーキットでは苦戦を強いられた。その要因は低速コーナーでのトラクション不足にあり、このような区間での遅れによりライバルメーカーのハイパーカーに匹敵するパフォーマンスを発揮できずにいた。

 ジャンソニは、オリジナルの9X8と比べ性能の向上がサーキットによって異なるとしても、新しい9X8のパフォーマンスは全体的に安定したものになると考えている。

「タイヤの寸法やスティントでの安定性から得られる利益は、それほどトラックに依存しないと考えている。タイヤマネジメントと一貫性という点では、新車の方が優れているはずだ」と彼は語った。

「私たちは(サーキットの)レイアウトや路面の粗さ、バンピーさによって(従来のクルマの)パフォーマンスが大きく異なっていた理由のほとんどを特定した。我々はそれらの問題を解決しようと、自分たちが弱い部分の改善に取り組んだ」

「低速時のトラクションが不足していたが、これは主にタイヤサイズ(フロント、リヤともに31cm幅)のせいだった。だから、うまくいけばかなり改善されるはずだ」

「また、床下でダウンフォースを得るコンセプトが、バンピーなトラックで苦労していることもわかっている。私たちがより“平均的”になることでトラックレイアウトに対してクルマの性能がもっと強力になることを願っているよ」

 アップデートされた9X8で旧バージョンの長所が失われることはないかと問われたジャンソニは、次のように答えた。

「タイヤの安定性がかなり良かったトラックもあったが、今はまだ未知の場所にいる。いくつかのイベントの後に伝えることができるだろう」

「タイヤマネジメントの面では、正直なところ旧車ではかなり良かったことがある。それはカタールでも見られた」

「以前とは異なる寸法のタイヤで、同じ安定性を達成するのがどれだけ難しいかは分からない」

“翼を得た改良型”がル・マン24時間で戦えると信じるプジョーの技術チーフ「新しい『9X8』はより強くなれる」
2022年に登場したオリジナルのプジョー9X8は前後とも31/71 R18という寸法のタイヤを使用していたが、アップデート後はライバルメーカーが採用している29/71 R18(フロント)、34/71 R18(リヤ)を装着する


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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