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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2024.04.24 21:07
更新日: 2024.04.26 21:29

佐藤万璃音 2024年ELMS第1戦バルセロナ レースレポート

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ル・マン/WEC | 佐藤万璃音 2024年ELMS第1戦バルセロナ レースレポート

2024 ELMS開幕戦、ポールポジションを獲得し、幸先の良い3位表彰台をゲット

 昨シーズンより新たにヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)に挑戦を開始した佐藤万璃音(ユナイテッド・オートスポーツ所属・神奈川県出身 24歳)が、4月12~14日にスペイン、バルセロナのカタルニア・サーキットで開催された2024年ELMS第1戦『4 HOURS OF BARCELONA』に参戦。フリー走行から速さを見せていた佐藤万璃音と22号車は、予選でベン・ハンリー選手が素晴らしい走りを見せ、ポールポジションを獲得しました。
 
 スターティングドライバーは、フィリップ・ウグラン選手が務め、最初のスティントではスタート直後の混戦を制し、そのままトップを走り続けました。2番手との差も4秒近く開く快走ぶりを見せていたのですが、FCYが出た直後に、前を走行する周回遅れのLMP3マシンが通常80km/hのところを75km/hで走行していたため、詰まってしまい、後続車とのギャップがなくなる状況となってしまいました。
 
 しかも再スタート時に、グリーンシグナルが予定より早く急に点灯したため、1速ギヤで準備しておらず、2番手のマシンに抜かれてしまうというアクシデント的な状況となりました。

佐藤万璃音 2024年ELMS第1戦バルセロナ レースレポート
ポールポジションからスタートした22号車オレカ07・ギブソン(フィリップ・ウグラン/ベン・ハンリー/佐藤万璃音組)

 
 その精神的なショックか、22号車のペースが再スタート後に上がらず、3番手で佐藤万璃音に交代。ストラテジーの違いから、多くのマシンをトラック上で抜かなければいけなくなった佐藤万璃音ですが、PRO/AMクラスのマシンや周回遅れのマシンを次々とパス。2スティントをこなしてベン・ヘンリー選手へとステアリングを託しました。
 
 ベン・ハンリー選手は最後の最後まで2番手を走るマシンを追い続けましたが、チェッカー10分前にFCYが出てしまったことで、2番手とわずか0.7秒差の3位でチェッカーを受けました。

■佐藤万璃音のコメント

「今日のレースは、本当に悔しいレースでした。フィリップ選手はオープニングラップで完璧な仕事をしてくれたし、序盤からペースも良かったのに、FCYがすべてを狂わせました。周回遅れのマシンが遅くてリードを奪われるなんてありえない事ですし、リスタートの際も、あと15秒でグリーンになると聞いていたのに、3秒後に突然グリーンになってしまい、再スタートの準備ができていなかったせいで、本当に無意味に、なすすべもなくリードを失いました」

「自分のスティントは、他チームと異なるタイヤ戦略を取っていたこともあり、本当にたくさんのマシンをコース上で抜かなければならない状況でした。それでもプッシュ、プッシュで走り続け、ベン選手に最後、フレッシュタイヤで頑張ってもらいました。彼のペースもかなり良かったのですが、ブルーフラッグを無視する周回遅れがいたり、FCYが出たりで最後の最後は、0.7秒差で3位チェッカーでした。勝てたかどうかはわかりませんが、2位にはなれたレースだったと思います。しかし、自分たちのマシンは、去年もバルセロナが不得意なサーキットだったことを考えれば、開幕戦で3位入賞を果たせたことは、シーズンを通じて考えると良いスタートが切れたと思います」

「優勝した宮田莉朋選手には表彰台でおめでとうと伝えました。カート時代からの幼馴染と、また同じ土俵で、ヨーロッパ戦えるのは楽しみですね。自分自身、今はドライバーとして速さにも自信があるし、かなり乗れていると思いますので、このままタイトルを目指して頑張ります。皆さん、応援よろしくお願いします」

佐藤万璃音 2024年ELMS第1戦バルセロナ レースレポート
3位表彰台を獲得した佐藤万璃音組ユナイテッド・オートスポーツ22号車のトリオ。優勝は宮田莉朋組37号車オレカ07(クール・レーシング)だった


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