Text:Satomi Asami

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦富士は、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)と中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がレース序盤からバトルを展開。最終的にオリベイラに軍配が上がり、今季初優勝を飾った。

 第3戦の決勝日は、午前こそ灰色の雲がサーキット上空に広がりウエットコンディションとなったものの、サポートレースが行われる間にコンディションが急激に回復。スーパーフォーミュラの決勝レースは今週末で初めての完全ドライコンディションで行われた。

 ポールシッターのストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は抜群の飛び出しを見せるも、1コーナーでオーバーラン。さらに、バンドーンにイン側から並びかけていた石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)もアウト側に膨らんでしまう。この隙をついて3番手グリッドのオリベイラがトップに浮上した。

 2番手に続いたのは6番手スタートの一貴。以下、ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)、バンドーン、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、石浦というトップ6で序盤は展開していく。オリベイラは早々にペースアップし、3周目を終えた時点で一貴に1.5秒差をつけたが、直後にオーバーラン。ここで一貴に逆転を許してしまう。

 トップに立った一貴はひとり1分26秒台前半のタイムを並べて、後続を突き離しにかかる。追いかけるオリベイラも26秒台に乗せるが、両者の差は少しずつ開き、13周を終えた時点で3.4秒差まで広がった。

 ところが、14周目に国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が1コーナーでスピンし、コース上にストップ。車両回収のためセーフティカーが導入される。そして、このタイミングで各車が続々とピットへなだれ込み、給油作業のみでピットアウトしていく。全車がピットアウトすると、一貴、オリベイラ、バゲット、バンドーン、関口、ジェームス・ロシター(FUJI CORPORATION KONDO SF14)というオーダーとなる。

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