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スーパーGT ニュース

投稿日: 2024.04.16 14:49
更新日: 2024.04.16 14:50

Team LeMans 2024スーパーGT第1戦岡山 決勝レポート

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スーパーGT | Team LeMans 2024スーパーGT第1戦岡山 決勝レポート

2024 SUPER GT Round 1『OKAYAMA GT 300 KM RACE』

新たな挑戦の始まりは、ポイント獲得のキックオフ!

4月14日(決勝)

 岡山国際サーキットで開催された2024 AUTOBACS SUPER GT Round 1『OKAYAMA GT 300 KM RACE』は、前日を上回るほどの好天に恵まれ、航空自衛隊が誇るF2戦闘機がウエルカムフライトで頭上を飛び回る華々しい雰囲気の中、82周に渡る決勝レースが開催されました。

 スタート直後にGT500クラスやGT300クラスでマルチクラッシュが発生し、1周目からセーフティカー(SC)が出される荒れた展開となった開幕戦、予選7番手からスタートした6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIは、第1コーナーでの混乱によりポジションをひとつ落として8番手からの追い上げとなりました。

 スターティングドライバーの片山義章選手は、8周目にレースが再開されると、前を走るマシンを追い上げつつもタイヤをセーブし、コンスタントな周回を重ねながらレースを進めていきます。スタート時には気温26度、路面温度39度というコンディションでしたが、次第に気温は上昇し、午後2時には気温27度、路面温度42度というさらに厳しいコンディションとなりました。

 タイヤをマネジメントしながらコンスタントなラップを刻む片山義章選手でしたが、24周目を過ぎたあたりから上位グループが次々とピットに飛び込みタイヤ交換を始めるなか、ステイアウト戦略で周回を重ねました。

 そのかいもあって、25周目には7位、26周目には6位とポジションを上げ、31周目まで引っ張ったところでロベルト・メリ・ムンタン選手に交代し、4本ともタイヤ交換を実施。ピットインのタイミングが最適でなかったことや、ピット作業時の些細な状況の変化によりタイヤ交換でタイムを失ったこともあり、6号車はコースインした段階でなんと19番手までポジションをダウンしてしまいました。

 そこからロベルト・メリ・ムンタン選手はトップグループとほぼ変わらないタイムで周回を重ね、1台、また1台と前車をパス。ファイナルラップで軽い接触をしながらも前を行く車両を交わし、見事10位でチェッカーを受けました。ニューマシン、フェラーリ296 GT3の日本デビュー戦をポイントフィニッシュで終えました。

 エントラント代表の古場博之はレースを振り返り、「フェラーリでの初レースを終えて得たものは、結果以上に大きかったと思います。ドライバーも頑張ってくれたし、チームも本当に良くやってくれました。しかし、いろいろな意味でミスもあったし、ピットインの判断も間違っていたかも知れません。今日の結果を細かく検証し、チーム全員でしっかりと次の富士への課題を見出し、その課題を事細かにつぶしたうえで、次のレースに臨みたいと思います」と語った。

■片山義章選手のコメント

「スタートはまずまずだったのですが、イン側へ向かったのに前のマシンがさらに前のマシンに引っかかっていて、自分が行き場を失い隣のマシンに軽く接触してしまうほど、混戦状況でした。そのせいでポジションはひとつ落としたものの、8番手で第1コーナーをクリアし、追い上げに集中しました」

「レース中のラップもコンスタントでミスもなく、マシンのバランスも良かったのでドライビングに集中できたのですが、終盤さすがにタイヤが厳しくなって、少しアンダーを出したときに後続車に抜かれてしまいました。ほぼ狙っていたタイミングでピットに戻りドライバー交代とタイヤ交換をしたのですが、コースに戻ったときには思いの外順位が悪く、気持ちが動揺してしまいました」

「ロベルト選手もすごく頑張ってくれて、最後には、まさにファイナルラップでトップ10チェッカー。ポイントを獲得できたことで、次に繋がるレースができたと思います。富士は得意なコースのひとつなので、優勝を狙って頑張りたいと思います」

■ロベルト・メリ・ムンタン選手のコメント

「自分たちは速さがあったにも関わらず、いろいろな意味で悔しいレース結果でした。気温や路面温度といった条件の変化はみな同じなので、タイヤのグリップ不足とか、そういった問題は関係ないと思いますが、タイヤ無交換で走れるチームがいるという事実に驚かされました」

「その意味では、まだまだマシンのポテンシャルを引き出し切っていないのかも知れません。自分は限界でプッシュし続けましたし、レースに復帰したあのポジションからポイントを獲得できたのは、自分なりに満足してはいます」

「オリベイラ選手との接触に関して自分に黒白旗が振られたように思いましたが、レース後、オリベイラ選手が僕のところまで謝りに来てくれたのがすべてだと思います。次の富士では必ず表彰台の真ん中に立ちたいので、皆さん応援お願いします」

■小倉啓吾チーム監督のコメント

「今日はドライバーも本当に頑張ってくれたし、もっと良い成績でフィニッシュできたはずでしたが、ドライバー交代のタイミングがすべての敗因だったと思います。片山選手もロベルト選手も、大きなミスもなくレース周回を重ねてくれましたし、ラップタイムも悪くなかったと思います。しかしタイヤの限界を超えたところで、周囲の関係から良かれと思ってさらに何ラップか頑張ってしまったことが、結果論ですが望むべくポジションが得られない原因となってしまったのかも知れません」

「データを細かく検証して、何が間違っていたのかを洗い出し、次のレースに向けて改善します。ポイントを獲得できたことは良かったですが、望んでいた結果ではありません。ペースが良かっただけに、タイヤ交換、ピットインのタイミングが数周変わっていただけで、面白いレース展開になっていた気がします。次の富士は、2度とこの悔しさを味わわないように、チーム一丸となって頑張りたいと思います」

Team LeMans 2024スーパーGT第1戦岡山 決勝レポート
2024スーパーGT第1戦岡山 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)


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