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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.09.16 17:34

#31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2021スーパーGT第5戦SUGO レースレポート

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スーパーGT | #31 TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GT 2021スーパーGT第5戦SUGO レースレポート

2021 AUTOBACS SUPER GT
ROUND5 スポーツランドSUGO
開催地:スポーツランドSUGO(宮城県)/3.586km

9月11日(予選)
天候:くもり
コースコンディション:ドライ
観客数:無発表

9月12日(決勝)
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
観客数:無発表

兆しは見えてきた!SCに行く手阻まれるも、さらなる進化に向けて新章突入

 全8戦で競われる、国内最高峰レースのスーパーGTに、aprはTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV(ZVW52)の2台体制で挑み、『#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』を3年目のコンビとなる、嵯峨宏紀選手と中山友貴選手に託す。タイヤは信頼と実績のブリヂストンを使用する。

 シリーズはいよいよ後半戦に突入。スポーツランドSUGOを舞台に、第5戦『SUGO GT 300km RACE』として開催された。

 昨年はコロナ禍で限られたサーキットだけの開催だったため、SUGOでのスーパーGTは実に2年ぶり。さらに例年行われていた公式テストも行われなかったことから、ありとあらゆるセオリーがリセットされて、普段とは異なる展開になることも大いにありそうだ。

『#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』は、ハイブリッドシステムを搭載する唯一のGTカーであることを、より一層の武器とするため、今は新たな産みの苦しみを味わっている最中である。さまざまなトライ&エラーを繰り返していることで、今季ここまでの4戦いずれも入賞を果たせずにいる一方で、一度もトラブルに見舞われることなく完走を果たしているのは、それだけマシンそのものは、信頼性が向上していることの何よりの証明と言えるだろう。

公式練習 9月11日(土)9:30〜11:05

 9月になってから全国的に降雨が続き、さらに夏の低温注意報なる、聞き慣れぬ言葉が毎日のように伝えられるほど、天気に恵まれない日々が続いていたが、SUGOでのレースウィークは曇り気味ではあったが、程よい温度の中から始まった。

 公式練習スタート時の気温は21度、路面温度は23度。今回も『#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』は、中山選手から走行を開始。

 8月末にオートポリスでプライベートテストを行って、準備はしっかり整えられていたことから、そのまま中山選手は周回を重ねていく。順調にタイムを縮めていき、まずは1分20秒199にまで達したところで、最初のピットイン。

 その間に赤旗が出されるも、中断によってメニューに狂いが生じなかったのは何より。その後もピットに戻ってセットを改めるたび状態は向上し、間もなく1時間経過というところで、このセッションベストとなる1分19秒489を記録するまでとなる。

 1時間25分経過したところから、嵯峨選手の走行担当に。そして最後のGT300クラス専有走行の前に、いったんピットに戻って最終チェック用のセットとすると、1分20秒台で走行。嵯峨選手のベストタイムは1分20秒327となった。この後、行われたFCY(フルコースイエロー)テストでは一度もピットに戻らず走行し続けて、前回とは異なり、しっかりマイレージを稼ぐことともなった。

公式予選Q1 9月11日(土)14:48〜14:58

 今回のQ1に、『#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』はA組での走行となり、担当したのは第4戦もてぎ以来となる嵯峨選手だ。

 天候は相変わらず曇り。気温は24度、路面温度は27度と、公式練習から大きな変化はない。1周が短いこととも合わせ、2周をウォームアップに充てて、計測3周目から嵯峨選手はアタックを開始した。

 まず1分18秒847を記した嵯峨選手は、続いての周回で1分18秒773をマーク。さらにもう1周のアタックこそタイムを縮められなかったものの、6番手につけることとなり、第2戦富士以来となるQ2進出を『#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』は果たすこととなった。

公式予選Q2 9月11日(土)15:23〜15:33

 Q2を担当した中山選手もまた、嵯峨選手からのインフォメーションを受けて、計測3周目からアタックを開始した。まずは1分18秒991を記した『#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』は、次の周には1分18秒785をマークする。

 しかし、これでもうタイヤはピークに達したと判断した中山選手は、チェッカーが振られるのを待つことなくピットイン。早めの走行終了となった。その結果、『#31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT』は7列目イン側、13番手から決勝レースに臨むことが決定した。

■予選後コメント
嵯峨宏紀選手

「HYBRIDも含めて、いろいろドライビングで試行錯誤はしていったんですが、今ひとつの結果でした。なんとかQ1は通れたけれども、タイム的にはサクセスウェイトをタップリ積んだ他のマシンと比べても差は大きかったです。オートポリスでのプライベートテストでいろいろ試したんですが、う〜ん、うまくいかない……。しょうがないですから、コツコツやります」

中山友貴選手

「車両パッケージのバランスとフィーリングが良くないので、原因を探しているっていう感じですね。オートポリスのテストでは、問題点の洗い出しができたのと、いい方向性が見つかったんですが、コースが違うから、キャラクターも違うので、合わせきれなかったところはあります」

金曽裕人監督

「環境を見据えた、唯一のHYBRIDレーシングカー、世界的にもFR車両にHYBRIDを装着しているレーシングカーも無い状況なので日々研究開発です。オートポリスのテストは順調に試験をこなせ、ハイブリッドの使い方にも、ひとつ光が見えてきました。でも、まだまだ進化させていかなきゃいけない部分があり、課題は山積。要開発というところはあります。毎回、走らせるたびトライ、トライの状態です。決勝のロングランでどうなるか検証も必要なのですが、勝負の世界なので、順位をひとつでも上げて、ポイント獲得を目標とします」

2021スーパーGT第5戦SUGO TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)
2021スーパーGT第5戦SUGO TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)

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