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スーパーGT ニュース

投稿日: 2023.05.08 16:15
更新日: 2023.05.08 21:49

「二度と同じ過ちはしない!」au TOM’S GR Supra、ドライバーとメカニック、それぞれが魅せた富士でのパーフェクトレース

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スーパーGT | 「二度と同じ過ちはしない!」au TOM’S GR Supra、ドライバーとメカニック、それぞれが魅せた富士でのパーフェクトレース

 スーパーフォーミュラの鈴鹿大会ではミスなく終わらせ宮田の初優勝に大きく貢献したが、本当のリベンジを果たすためには、スーパーGTの第2戦富士でしっかりとピット作業を成功させなければいけない。事前の練習やトレーニングには、より一層力が入っていたと、36号車担当の吉武聡エンジニアは語る。

「普段から毎日練習していますし、それぞれジムにもいっています。富士の設営日にも、何度も(ピット)練習をしました」と吉武エンジニア。「たぶん、僕というよりもメカニックは相当プレッシャーがあったと思います。特に今回はトップでピットに入ってきて、トップで(コースに)出さなければいけませんでした。リベンジができたと思います。2回とも(ピット作業は)早かったでしたし、ドライバーも速かったので、もう完璧です。優勝できて嬉しいです」と、岡山でのレース後とは打って変わり、安堵の表情をみせていた。

 吉武エンジニアの話にも出たとおり、今回もトップ争いをしている緊迫した状況下のなか、タイヤ交換のメカニックは落ち着いて作業を遂行。さらにジャッキ担当も両サイドのタイヤ交換完了の確認を徹底して、最後のジャッキダウンを行っていた。

 まさに、メカニックの努力が実った瞬間でもあったのだが、重要な場面で落ち着いた作業を実現させた“他の要因”もあったという。

「(岡山で)ああいったことがあったので、プレッシャーはあったと思いますけど、落ち着いてできれば全然問題ないと思っていました」と語るのは、36号車の伊藤大輔監督だ。伊藤監督は改めてレースの流れを分析した。

「ドライバーもコース上でマージンをきっちり作ってくれて、それでメカニックたちにも少し余裕が出たところがあったと思います。僕も『(ピットの前には)十分にマージンがあるのだから、落ち着いていこう』とみんなに伝えましたし、そこでキチンとクルマを送り出すことができれば、今度はドライバーが落ち着いてコース上で戦える。すごく良いサイクルに入ったので良かったです」

「そういった意味で、みんながやりやすい状況をお互いが作り出していたのかなと思うので、今回はパーフェクトだったと思います」

 こうして、最終的には2番手以下に28.519秒差をつけて優勝を飾った36号車。スーパーフォーミュラを含め、最近は名門トムスらしからぬミスが見られていたが、岡山での失敗を乗り越えたことで、今後さらなる良い流れを呼び込んでいきそうだ。

2023スーパーGT第2戦富士 GT500優勝を喜ぶ坪井翔/宮田莉朋/伊藤大輔監督(au TOM’S GR Supra)
2023スーパーGT第2戦富士 GT500優勝を喜ぶ坪井翔/宮田莉朋/伊藤大輔監督(au TOM’S GR Supra)


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