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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2024.04.25 21:51
更新日: 2024.04.26 21:56

佐藤万璃音 2024年WEC第2戦イモラ レースレポート

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ル・マン/WEC | 佐藤万璃音 2024年WEC第2戦イモラ レースレポート

WEC第2戦、イモラ。得意なサーキットでマクラーレン&万璃音がポイント獲得

 今シーズンよりELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに加え、新たにWEC世界耐久選手権シリーズへの挑戦を開始した佐藤万璃音(ユナイテッド・オートスポーツ所属、神奈川県出身・24歳)が、4月19~21日にイタリア、イモラ・サーキットで開催されたWEC第2戦『イモラ6時間レース』に参戦。95号車マクラーレン720SGT3エボを駆る佐藤万璃音が6位入賞を果たし、今季初ポイントを獲得しました。

 佐藤万璃音にとってカート時代から慣れ親しんだイタリアは、フォーミュラでの四輪レースを始めた地でもあり、今回のイモラ・サーキットでのWEC第2戦は、自身にとっては第2の母国レースともいうべき位置づけです。
 
 95号車マクラーレン720S GT3エボは、開幕戦ではさまざまな初期トラブルに悩まされましたが、第2戦までに大きく信頼性も向上し、金曜日のFP1では、38周をこなして1分43秒716を刻みLMGT3クラス10番手。続くFP2では45周をこなし1分43秒065で12番手のタイムをマーク。まずまずの滑り出しを見せました。FP3で1分43秒193とさらなるタイムアップを果たし、5番手となったチームは、自信を持って予選に臨みました。
 
 しかし予選ではブロンズドライバーのジョシュ・ケイギル選手が1分44秒291と伸び悩み、首位に1557秒遅れの15番手に終わりました。決勝レースは、ブロンズドライバーのケイギル選手がスタートを担当。スタート後、レースが落ち着くと次第にコースやマシンに慣れてきたのか、良いペースで次々と前車をオーバーテイクし、シルバードライバーのニコ・ピノ選手へと交代。ストラテジーの違いからケイギル選手が2スティント半、そしてピノ選手が3スティントの間、タイヤを保たせる作戦でした。

 途中、雨が降り出したタイミングでトップのポルシェがレインタイヤに交換するためピットイン。95号車マクラーレン720S GTSエボは、スリックタイヤのままステイアウトする戦略を取りました。これが功を奏した形となり、雨が収まった状態でゴールドドライバーの佐藤万璃音に交代。スリックタイヤを装着して快調に飛ばす佐藤万璃音は、シケインのトラックリミットを3周連続で取られ、あと1回で黒白旗、あと2回でドライブスルーペナルティを受けることになるため、少し慎重にリスクを取らない走りに変更。それでも自身のファステストラップを更新しながら、プッシュラップの連続で前を行くマシンを追いました。
 
 結果はLMGT3クラス6位チェッカーで今季初ポイントをゲット。佐藤万璃音はアベレージラップでは全体の2番手を記録する走りを見せ、チームから称賛されました。

■佐藤万璃音のコメント

「開幕戦はいろいろな初期トラブルに悩まされましたが、今回のレースまでにチームは素晴らしい仕事をしてくれました。我々のマシンはBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)が良くないですが、それでもラップタイム以外のパフォーマンスや信頼性は大幅に向上していました」

「今振り返ると、カタールはレースになっていなかったですね。今回のイモラは自分にとってWECで一番得意なサーキットだけに、気持ちよく走れました。トラブルフリーでしたし、ドライ路面ではかなりコンペティティブだったと思います」

「いま、自分はレーサーとしてLMP2でもLMGT3でも一番速いドライバーのひとりだと自負できるほど乗れていると思います。今回のレースに続くスパ・フランコルシャンも得意なサーキットのひとつですし、ル・マン24時間レースに向けて、自分自身もチームもピークへと持っていく所存です。応援してくださる皆さんの期待に応えるべく、これからも頑張ります」


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