F1第3戦オーストラリアGPの予選で8番手を獲得した角田裕毅(RB)は、予選後、義務付けられているメディアからの取材を済ませた後、RBのホスピタリティハウスに戻って行った。そして、ホスピタリティハウスの屋外のテラス席に座っていた22号車担当のエンジニアたちの元へ近づき、まずシステムエンジニアやパフォーマンスエンジニアと握手を交わして喜びを共有していた。エンジニアたちとの握手を終えるのを確認したレースエンジニアのマティア・スピニはおもむろに席を立ち、最後に角田を抱きしめて祝福した。
スピニはイタリア人だが、非常に冷静なエンジニアで、あまり感情を表に出さないタイプ。そのスピニに力強く抱きしめられた角田は、少し驚きながらも、心から喜んでいる様子だった。