投稿日: 2016.06.28 07:28
更新日: 2016.06.28 21:40
更新日: 2016.06.28 21:40
チャレンジングなコースに奮闘した琢磨。2回のペナルティで結果は残せず
Report by Masahiko Amano / Amano e Associati
9年ぶりのインディカー開催となったロード・アメリカ戦。AJフォイト・レーシングから参戦する佐藤琢磨は、直前のテストに来れなかったため最初から後手に回っていた。
快晴の下、金曜日は1時間15分と長めのプラクティスが二度行われた。チームメイトのジャック・ホークスワースとセッティング作業を分担して進めたものの、ライバル勢には大きく水をあけられていた。全長が4マイルと長いコースということもあるが、トップからは0.8402秒も離され、ポジションは13番手だった。
■セッティング変更でスピードは向上
明けて土曜日。琢磨は一気に巻き返した。前日の夜9時過ぎまでエンジニアたちとデータを検討し、大きく方向転換したセッティングを施したマシンは、ハンドリングもスピードも向上していた。ポジションは8番手で、セッション終了間際に速さを見せたチップ・ガナッシ勢ふたりとの差はまだ0.5秒以上あったが、3番手だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)とは0.389秒差で、5番手だったサイモン・ペジナウ(チーム・ペンスキー)とは0.1407秒の差しかなかった。予選ファイナルへと食い込んでいく可能性十分の位置につけたのだ。
しかし、予選は思わぬ結果となってしまった。まさかのラウンド1敗退。直前のプラクティスで22台のうちの8番手だった琢磨が、Q1グループ1の11人中で8番手に終わったのだ。ブラックタイヤでのチェックでは4番手につけていたが、レッドに変更してからのタイム短縮が小さかった。