F1界ではミハエル・シューマッハーの現役復帰が取り沙汰されたばかりだが、1992年のワールドチャンピオン、ナイジェル・マンセルも再びヘルメットをかぶり、レースに復帰することを決めた。ル・マン・シリーズ最終戦・シルバーストンにジネッタ・ザイテックを駆ることに決定したのだ。

 マンセルは、シルバーストンでの最終戦にローレンス・トムリンソン、そして息子のグレッグ・マンセルとともにジネッタ・ザイテックGZ09Sをドライブする。92年のワールドチャンピオンであるナイジェルは1995年にF1を引退。今は息子のグレッグ、そしてレオ・マンセルがレースキャリアを積んでいるが、ナイジェルは夏のシルバーストンでのイベントで、グレッグのワールドシリーズ・バイ・ルノーのマシンをドライブ。そこでレースへの復帰を決めたという。

「シルバーストンでレースに復帰できるということはとても素晴らしいことだ。あのサーキットはたくさんの思い出深い勝利を飾ったからね」とマンセル。「この機会を与えてくれて、さらにスネッタートンでのテストのチャンスも用意してくれたローレンスには感謝している」

 4.5リッターエンジンを搭載するジネッタ・ザイテックは、ル・マン・シリーズのスパ、そしてル・マン24時間に参戦したが、トムリンソンは今回、マンセルを迎えて戦うシルバーストンがシーズンのハイライトになるという。トムリンソンは「ナイジェル一家とともにジネッタ・ザイテックを駆って戦うことができるのを純粋に名誉に思っている」と語る。「グレッグとともに、ふたりの“マンセル”と戦うことができるんだから、とても競争力は高いだろうね!」

 ナイジェル・マンセルはすでにジネッタ・ザイテックを昨年の12月に走らせており、その時にはもうひとりの息子、レオも立ち会っている。「マシンのドライブを楽しんだだけじゃなく、F1時代のことを思い出させてくれたよ」とナイジェル。レオはFIA GTでフェラーリを駆っているが、ナイジェルは英デイリーテレグラフに「グレッグだけではなく、レオとも一緒に戦ってみたいね」と語っている。

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