フォース・インディアのビジャイ・マルヤは、カルン・チャンドックとニール・ジャニにシミュレーターでテストを行う機会を与えることを明らかにした。しかしマルヤは現在のレースドライバーのペアに満足しており、彼らは来季テストドライバーの候補であるといえそうだ。
ベルギーで2位、イタリアで4位を獲得したフォース・インディアは、来季に向け多くのドライバーから目を向けられるようになったが、マルヤはモンツァで起用したペア、エイドリアン・スーティルとトニオ・リウッツィが来季ラインナップの最有力候補であると認めている。
「スパの後、10人以上のドライバーやエージェントが私のところに来た。その中にはかなり有名なF1ドライバーも含まれている」とマルヤはロイターに対してコメントしている。
「カルンは私にとって息子のようなものだ。私は彼を、半ズボンを履いていた子供のころから知っている。彼にチャンスを与えることができれば、それは嬉しいことだ。しかし彼も能力があることを証明する必要はある。だから彼に、マクラーレンのドライバーシミュレーターに乗せてやるので、お前の力を見せてみろと言った。我々はそれに基づいてその先の話をすることになる」
「ジャニと父親はこの1年半の間、私の後を追っていた。彼は最近また私に会いに来た。自分にチャンスをくれと言われ、シミュレーターを使うチャンスを与えないわけにはいかなかった。したがって、彼も(シミュレーターを)使う」
ジャンカルロ・フィジケラがフェラーリに移籍した後、彼の代わりにテストドライバーのリウッツィを起用し、インド出身のチャンドックを選ばなかったことで、マルヤはバーニー・エクレストンから批判を受けた。しかしマルヤは国籍ではなくパフォーマンスでドライバーを選びたいと考えている。
「私の気持ちははっきりしている」とマルヤは説明する。
「私のチームは大規模なチームではない。非常に小さなチームだ。おそらく予算はどこよりも少ないだろう。私は、私の目標を達成する力になってくれる人間を選ぶ必要がある。ぜいたくはできない。パフォーマンスが必要なのだ。パフォーマンスを向上させようと、我々は一歩ずつ前進してきた。そして目標を達成した今、力のあるドライバーが必要だ。妥協はできない」
「(スーティルとリウッツィは)忠実だし一生懸命やってくれる。彼らはチームの一員として全力を尽くしている。変えなければならない理由がなければ、“なぜ変えなければならないのだ?”と自問するだろう。今のところ現状に非常に満足している。唯一空いているのはテストドライバーの役割だ。この先我々はどこまでいけるのか、見てみよう」