マクラーレンのジョナサン・ニールは、チームはパフォーマンスの振るわないヘイキ・コバライネンを全力でサポートしており、チームメイトのルイス・ハミルトンとはイコールコンディションであると主張している。
今季ここまでの15戦中、コバライネンは予選においてチームメイトのルイス・ハミルトンより上位を獲得したのはわずか4回であり、両者が完走した8戦中、6戦でハミルトンより後ろでフィニッシュしている。ポイントに関しても、ハミルトンの43点に対してコバライネンは22点と大きく下回っている。そんな中、フェラーリから今季末で離脱するキミ・ライコネンがコバライネンに代わって来季マクラーレン入りするのではとの推測も持ち上がっている。
しかしマクラーレン・レーシング・マネージングディレクターのニールは、コバライネンのパフォーマンス向上のため、チームは全力を尽くしていると述べている。
「ひとつはっきりさせておきたいのは、我々のポリシーでは常に両ドライバーに同等のマシンを用意してきたし、今後もそうだということだ」とニールは言う。
「マシンが元々ルイス向け、あるいはヘイキ向けに特別に作られているということはない。ふたりが特に互いに異なるドライビングスタイルを持っているということもない。キミはファン-パブロ(・モントーヤ)よりもマシンが気に入っており、興味深かったし、(フェルナンド・)アロンソは極めてユニークなスタイルを持っていた。だが、ルイスとヘイキのドライビングスタイルの差はそれほど大きくない」
「セッティングと選択肢の違いによって、時にはヘイキはソフト側のタイヤで苦戦している。これについて我々は最近タイヤの磨耗、タイヤ圧のマネージメント、セッティングについて多くの作業を行っている。これによってヘイキの予選はよくなった」
「たくさんの作業が進行中であり、我々はヘイキを全力でサポートしている。彼には優秀なスタッフがついていて、レースの序盤において自信を持ってマシンを走らせられるよう、集中的に作業を行っている」
ライコネンの復帰については、ニールは一切コメントしようとしなかったが、今はコバライネンを全力でサポートしていると繰り返した。
「今は誰もが交渉を行っている時期だ。新しいチームは現役レースドライバーやテストドライバーと交渉している。非常に経験あるテストドライバーも何人かいるからね。大勢のドライバーが我々に売り込みに来ているが、誰かひとりを挙げて、誰かとの話し合いが深まっていると言うのは、今の時点では不適切だろう。我々は今は、ヘイキを全力でサポートしており、彼と共にできるすべてのことをやろうとしている。現時点で我々は気持ちをオープンにしている」