スペインのカタルニア・サーキットで行われたF1合同テストの3日目は、メルセデスGPのニコ・ロズベルグが最速タイムをマークした。
テスト3日目となるこの日は朝から雨に悩まされる難しいコンディションとなったが、トップとなったロズベルグは雨が降り出す前に1分20秒686というタイムを記録。その後ロズベルグは予選およびレースのシミュレーション、さらにセットアップの作業に取り組み、トータルで128周を走り込んだ。
トロロッソはハイミ・アルグエルスアリからステアリングを引き継いだセバスチャン・ブエミが2番手タイムを記録。マクラーレンのジェンソン・バトンが3番手で続いた。バトンは午前中に短いインスタレーション走行を行ったあと、午後に入ってからはレースシミュレーションにトライしている。
4番手、5番手はウイリアムズのルーベンス・バリチェロ、フェラーリのフェリペ・マッサとなった。バリチェロは雨によってチームのプログラムが多少の影響を受けたことを認めているが、テスト自体はポジティブだったとコメント。また、3日目からの登場となったマッサも115周と多くのマイレージを稼いだことに満足感を表し、レースシミュレーションもトラブルひとつなく終えることができたと、シーズン開幕に向けチームの順調ぶりをアピールしている。
前日に続き今朝もいくつかの問題を抱えていたルノー陣営はビタリー・ペトロフのドライブで6番手につけたが、周回数は68周に留まった。フォース・インディアのエイドリアン・スーティルは7番手。レッドブルのセバスチャン・ベッテルが8番手につけた。チームは技術面の問題からセッションスタートに出遅れたものの、午後はバーレーンへ向けたセットアップの確認など、数回の実りあるテストを行えたようだ。
ロータスはヤルノ・トゥルーリのドライブでレースシミュレーションを完了。102周をこなし10番手となった。BMWザウバーの小林可夢偉は11番手。難しいコンディションのなかレースシミュレーションに取り組んだ可夢偉は翌日の天候回復を望んでいるが、雨による各種作業の向上には満足した様子だ。トラブルが多発したヴァージンのティモ・グロックが最下位12番手となった。
オフシーズンのテストは明日が最終日となる。