2010年F1第3戦マレーシアGPの日曜決勝で、フェラーリのフェルナンド・アロンソは、レーススタート時からギヤボックスにトラブルを抱えて走り、最後にはエンジントラブルが発生してリタイア、予選の戦略ミスとあわせて、厳しい週末だったと振り返った。フェリペ・マッサは7位だった。
■スクーデリア・フェラーリ・マールボロ
フェリペ・マッサ 決勝7位
あらゆることを考えあわせると、この開幕3戦で僕らはいい仕事をしたと思う。両方の選手権をリードしているわけだからね。でもまだ16戦残っているし、マシンパフォーマンスも全体的な信頼性も、まだまだ向上の余地がある。グリッドを考えれば、7位というのは僕らに望める精いっぱいの結果だったと思う。タイヤ交換をできる限り遅らせようとした。ここ数日は午後には必ず雨が降ったから、もし今日も降っていたらチャンスを生かせるだろうと思ったからだ。でも残念ながら、今日に限って雨は降らなかった。ソフトタイヤの方が速かったけれど、スタートではコースは十分にラバーがのっていなくてソフトタイヤをうまく生かせないと考えたが、その戦略は正しかった。バトンとのバトルは本当に難しかった。ストレートでは彼は常に離れていってしまうんだ。でも最終コーナーでミスをした時に近づいて、1コーナーのブレーキングでオーバーテイクすることができた。今日のレースで、選手権争いにおいては1周1周のすべてを戦っていかなければならないことがわかる。まだやるべきことは多いし、集中力を保ち、手を抜かずに努力していく。
フェルナンド・アロンソ 決勝13位
本当に厳しい週末だった。僕らは昨日の予選で大きなミスを犯し、今日の決勝ではエンジントラブルでリタイアせざるをえなかった。僕はレースのスタート時から苦難に見舞われた。スタート直後からギヤボックスに問題があることに気付いたんだ。事実上レースの最初から最後まで、クラッチなしに走らなければならなかった。ポジティブな面を考えると、少なくともエンジントラブルによって失ったポイントは2点でよかった。もしトップ走行中だったら最悪だっただろうからね! ここ数日のことを考えて、雨が降ると考えるのが妥当だったので、ファーストスティントをできるだけ長くとったけれど、残念ながら雨は降らなかった。今日僕らはレッドブルにちょっとした贈り物をしてしまった。もし普通の状態で予選を戦っていたら、僕らは間違いなく彼らを楽に勝たせはしなかっただろう。エンジントラブルのことは心配していない。僕らのエンジニアたちはこういった事態を解決できるだけの経験と能力を持っているからね。いろいろ考えあわせると、レースで成し遂げたことに誇りを持っていいと思うし、次のグランプリに自信を持って臨めるよ。次は勝ちを狙っていく。