17日、ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)第2戦の決勝がロングビーチのストリート・サーキットで行われ、パトロン・ハイクラフト・レーシング(D.ブラバム/S.ベジノ/M.フランキティ)がファイナルラップで劇的な逆転勝利を飾った。
レースはフロントロウスタートの007号車ローラ・アストン・マーチン(H.プリマー/A.フェルナンデス)と1号車パトロン・ハイクラフト・レーシングがレース終盤に激しいバトルを繰り広げた。
100分レースの残り39分、1号車のサイモン・ペジノは8秒のリードでチームメイトのデイビッド・ブラバムからステアリングを引き継いだ。そのペジノは終盤までレースをリードしていたが、チェッカーまで残り5分というところでエイドリアン・フェルナンデスの007号車にパスされてしまう。
しかし1号車のペジノは007号車のリードを許さず、2台は接近戦のままファイナルラップに突入。するとターン5で007号車がワイドに広がるミスを犯し、1号車ペジノが再逆転に成功する。これでトップに立ったペジノは追いすがるフェルナンデスをシリーズ史上4番目の僅差となる0.353秒差で振り切り、今季初のトップチェッカーを受けた。3位には6号車マッスルミルク・チーム・サイトスポーツのポルシェRSスパイダー(K.グラフ/G.ピケット)が入っている。
PCクラスを制したのは99号車オレカのグリーンアース・チーム・ガーナー(G.ジネット/E.ジュリアン)、GT2クラスは45号車ポルシェ911 GT3 RSRのフライング・リザード・モータースポーツ(D.ロウ/S.ニーマン)、GTCクラスは81号車ポルシェ911 GT3 Cupのアレックス・ジョブ・レーシングが(J.ゴンザレス/B.ライツィンガー)がそれぞれクラス優勝を遂げている。