今週末に迫ったF1韓国グランプリを前に、各メディアでは建設中のサーキットを危ぶむ声も上がっているが、実際に現地の様子はどうなのだろうか? 今日サーキットに入ったF1速報編集部員に電話で聞いた。
昨日ソウルを経由して、サーキット周辺のモクポに入ったF1速報編集部のタナカ2号。まずはホテルを探すが、他の各国のメディア同様、主催者から紹介されたホテルは、日本で言うところのいわゆる“ラブホテル(モーテル)”。ロビーには部屋を選ぶ装置が付いていたり、ガラス張りのジャグジーだったり……。同様に、サポートで行われるレースに出場するために渡韓しているレーシングドライバー・青木孝行もラブホテル宿泊の様子。タナカ2号によれば、このモクポという町はかなり多くのラブホテルがあり、主催者で抑えてあるようだ。
肝心のサーキットについては、タナカ2号によれば「そこまで騒がれているほどひどい状況ではないと思う」とのこと。コース自体はレース開催に支障がない程度には来ているようで、「台風さえ来なければレースはたぶんできると思う」とのこと。タナカ2号がともにコースを歩いたブリヂストンの浜島裕英MS・MCタイヤ開発フェローも「走行はできると思う」と語っているが、かなり滑りやすいのは間違いなさそうだ。
ただ、観客席は仮設スタンドがまだ設置中で、韓国軍がサーキット入りし、人海戦術で設置作業を行っているとのこと。また、メインストレート上にかかるブリッジは工事が間に合わず、グランプリ期間中は通行禁止になっているようだ。ブリッジの両側にエレベーターが設置される予定だったが、エレベーターは中が入っていないという。