ウイリアムズのチームボス、サー・フランク・ウイリアムズが、ニコ・ヒュルケンベルグの最近のパフォーマンスを賞賛、彼が同チームでチャンピオンになるのを見たいとほのめかした。ウイリアムズの来季ドライバーラインナップに関しては、ヒュルケンベルグかルーベンス・バリチェロが放出され、資金を持ち込めるパストール・マルドナドが起用されるのではないかとうわさされている。
今季末で多数のスポンサーを失うとみられているウイリアムズは、来季はベネズエラ出身のGP2チャンピオン、マルドナドと契約するのではと推測されている。彼は国有石油会社であるPDVSAのバックアップを受け、そのスポンサー額は1500万ユーロであるといわれており、最終戦後の若手ドライバーテストにもウイリアムズから参加することが決定している。
当初はヒュルケンベルグがチームを去るとの見方が強かったが、最近エンジニアリングディレクター、パトリック・ヘッドが彼を賞賛したため、確定とみられていたバリチェロが残留できない可能性も出てきた。
フランク・ウイリアムズも最近、ヒュルケンベルグを評価する発言をし、来季残留してほしいと述べた。
「彼は最初の数戦は少し期待外れだった」とウイリアムズがBBCのインタビューにおいて述べたと、英autosport.comが報じている。
「おそらく慎重になりすぎていたのだろう。だが最近では非常にコンペティティブになった。何か並外れたものの兆しが見えてきたと思っている」
「彼はルイス(・ハミルトン)のようなドライバーのひとりだ。ルイスはF3、GP2などを経て、すべての選手権でタイトルを獲ってきた」
「適切なチームにいれば、それが我々であることを願っているが、いつか彼はF1で世界選手権を獲得するだろう」
ヒュルケンベルグを来季も走らせたいかと聞かれ、ウイリアムズは「もちろん我々はそう望んでいる」と答えた。
しかし一方でウイリアムズはバリチェロも褒め称えている。
「彼は豊富な経験を持っており、現役の中で最も経験のあるドライバーだ。彼の技術は過小評価されている。彼は楽しく、経験豊かで、どんなF1チームにとっても非常に価値ある存在だ」