DTMドイツツーリングカー選手権アドリアは31日、決勝レースが行われ、1周目から赤旗が提示される荒れたレースをティモ・シャイダー(アウディ)が制し、今季初優勝を飾った。
予選でポールポジションを獲得したのはゲイリー・パフェット(メルセデス)。2番手にはブルーノ・シュペングラー(メルセデス)が続いた。3番手にはアウディ勢の最上位としてマティアス・エクストームが続く。
迎えた決勝日、スタートではシュペングラーがスタートを決め、パフェット、エクストロームをリードしていく。しかし、続く2周目のメインストレートでマーロ・エンゲルのメルセデスとアレクサンドル・プレマのアウディが接触、はじき出されたプレマのアウディはガードレールにヒット、大横転する大クラッシュが発生。レースは即座に赤旗が出され中断。幸いプレマにケガは無かった。
リスタートはセーフティカースタートで行われ、中断直前にジェイミー・グリーン(メルセデス)に3番手を奪われていたエクストロームが果敢に3番手を狙う。その後21周目には2番手のパフェットがスピンを喫するも、ポジションダウンを最小限に留めた。
アウディ勢は早めのピットストップを行ったが、メルセデス勢は25周を終えた頃から。しかし、ピットインの間にジワジワとポジションを上げていたシャイダーがアウディ勢の中でも33周目までピットインを引っ張り、コース復帰後パフェット、シュペングラーの前に入りそのままトップへ浮上した。
終盤、ディ・レスタとエクストロームによる8番手争いが展開されるが、2台は接触。エクストロームが前に出ることになるが、この一件をはじめレース後、エクストローム、ディ・レスタ、プレマ、マイク・ロッケンフェラーに罰金等のペナルティが出ている。
レースはシャイダーが勝利を飾り、2位にパフェット、3位にシュペングラーという順位に。最終戦上海を残して、シュペングラーがランキング首位、3点差でディ・レスタ、6点差でパフェットというランキングになった。