昨年10月に、2012年からのドイツツーリングカー選手権(DTM)への復帰を正式発表したBMW。3チーム6台での参加が噂されていたが、今回その参戦チームが明らかになった。
1994年以来のDTM参戦となるBMW。ミュンヘンでマシン開発が数カ月進んでおり、2012年は3つのチームがBMW M3 DTMを走らせる。
長くにわたってBMWのマシンを走らせ成功を収めているBMWチーム・シュニッツァーとBMWチームRBMの2チームがそれぞれ2台のクルマを走らせるほか、新しくステファン・ラインホルトが率いるラインホルト・モータースポーツも2台のマシンを参戦させる。
BMWモータースポーツ・ディレクターのマリオ・タイセンは、「ここ数カ月、我々はDTMプロジェクトをとても情熱的に取り組んでいるよ。チームとの契約はとても重要だった。我々は、高い興味や多くの申し込み、そしてたくさんのプロフェッショナルなチームからのプレゼンテーションに満足している。チームRBMとチーム・シュニッツァー、ラインホルト・モータースポーツから掲示されたコンセプトが最終的に我々を納得させたよ。BMWにとってすばらしいチームラインアップだね。我々にとって3つのチームは常に平等であることが重要だ。来たる年に協力していくのを楽しみにしている。そして、すばらしい成功を一緒に楽しみたいね」とコメント。
BMWとパートナーを組むこととなった3チームの代表も喜びをコメントしている。
「DTMは、もっともタフで世界でも人気のあるプロダクションカーだよ。スポーツの観点から見てもこれはすばらしい挑戦になるだろうね。我々は、WTCCでタイトルを勝ち取ったりと一緒に多くの成功を収めたBMWと協力を続けられることを誇りに思っている。まだ多くの仕事が待っているが、このプロジェクトに取り組むのを楽しみにしているよ」とRBMのチーム・マネージャーのバード・マンパーイ。
シュニッツァのマネージャーであるチャーリー・ラムは、「BMWと共にDTMプロジェクトに取り組めることを本当に楽しみにしている。我々は、過去にDTMで成功を収めているし、BMWと共に多くの勝利を手にしてきた。しかしながら、過去の成功は、未来の勝利につながるわけではない。DTMのハードルはとても高く設定されており、我々はこの挑戦に立ち向かうため集中して準備をしなければならない」とコメント。
唯一新しくBMWとパートナーを組むこととなったラインホルト・モータースポーツの創始者ステファン・ラインホルトは、「昨年の4月にBMWがDTMに復帰することをアナウンスし、我々はこのプロジェクトを一緒にしたいとずっと思っていた。発表後すぐにミュンヘンでBMWに我々のコンセプトを提示し、準備を始めた。BMWが我々の提案にうなずいてくれて、とても誇りに思うよ。BMWモータースポーツファミリーの一員としてDTMでの成功へ努力していくことは、ファンタスティックだ。スタートが待ちきれないよ。BMWが我々を選んでくれたことを早く証明したいね」と語っている。
また、ドライバーラインアップの発表に関しては急がないと、タイセンは繰り返しコメントしている。