14日、オランダ・ザントフールトで行われたユーロF3第3ラウンドのレース2で、佐藤公哉(モトパーク)がユーロF3参戦初優勝を飾った。ユーロF3での日本人の優勝は2008年の大嶋和也以来となる。
2010年までは全日本F3のNクラスで活躍していた佐藤は、今季活動をユーロF3に移していた。迎えたザントフールト戦で、佐藤はレース1を7位でフィニッシュ。リバースグリッドでのレース2で、佐藤は2番手からスタートした。
レース2のスタートでは、予選4番手からスタートしたダニエル・ジュンカデッラ(プレマパワー)が抜群のスタートをみせ、ポールポジションのジャンカルロ・レイモンド(モトパーク)と佐藤に並びかけるが、1コーナーでオーバーラン。この混乱に乗じて佐藤が先頭へ。2番手にはカルロス・ムニョス(シグネチャ)が上がるが、ペナルティが課せられ後退した。
これで佐藤はトップを快走することとなり、2番手にはレイモンドが続く。そのままの順位でチェッカーを受け、佐藤が嬉しいユーロF3初優勝を飾った。2位はレイモンド、3位はフェリックス・ローゼンビスト(ミュッケ)だった。
「初優勝を飾ることができて本当に嬉しいです。プラクティスと予選を終えた時点では、レース2の終わりにこうして表彰台の頂点に立てるなんて思ってもみませんでした。スタートはうまく決めることができましたし、レース中も良いペースで走ることができたと思います」と佐藤は喜びを語っている。